香りが良いバジルを使ったレシピは数多くあります。バジルソース(バジルペースト)にしたり、少し火を通して使うこともできます。いくつかの野菜を庭で育てている人なら気づくかもしれませんが、一番育てやすく役に立っているのがそのバジルですよね。
ズボラな性格で長続きするかどうか不安な人でも、本葉が出たら一気に楽に育てられるバジル。ハーブを育てるための専用の特別なものを用意することはなく、プロのような、厳密な管理で育て方も必要ありません。ここでは、ガーデニング初心者でも簡単に挑戦できる「プランターでのバジルの育て方」をご紹介します。
用意するもの
- 育苗ポット(発芽用)
- プランター(発芽後)
- 野菜用の土
- 鉢底用の石(発芽後)
- バジルの種
- 園芸用シャベル
先に知っておきたいポイント
種まき時期
バジルの種まき時期は4月〜6月です。気温が20℃くらいないと発芽しません。
とにかく日光や光が好き
バジルは光が大好きです。育苗ポットやプランターは日当りの良い所を確保します。
水が好き
発芽して本葉が出るまでは、土が乾かないように注意します。
育て方
STEP1:育苗ポットに土を入れる
育苗ポットの9分目くらいまで土をいれます。
STEP2:種をまく
1つのスペースに3〜4個を目安に種をまきます。埋めるようにまくのではなく、パラパラと落とすようにまきます。
STEP3:土をかぶせる
指を使って薄らと土をかぶせます。バジルは光と温度がないと発芽しないので、本当に薄らでOKです。
STEP4:発芽を確認する
順調にいけば7〜10日程度で発芽します。本葉が出るまでは育苗ポットのまま育てます。
STEP5:間引き
本葉が出たら1スペースにつき2つ程度の苗を残して間引きします。この時点で虫の被害にあっているものや、小さいものから間引きます。
STEP6:プランターに移す
プランターに鉢底用の石を敷いて土を入れます。シャベルを使って、苗を入れるスペースを確保します。苗は10cmくらい間隔をとって植えます。
間隔を取らずに密植すると徒長(画像のように葉と葉の間の茎が伸びる)の原因になるので、プランターに移すタイミングが遅れないようにし、プランターでは苗の感覚をしっかりとります。
STEP7:本葉が育ったら摘芯する
本葉が伸びてきたら3段目くらいから芽先を摘み取る、摘芯をします。そうすると脇芽が伸びてきて、縦にひょろ長い苗ではなく丸くこんもりとした苗が育ちます。
収穫
摘芯と共に収穫する場合
摘芯の際に、葉っぱを捨てるのがもったいないので水差しにします。キッチンに置いておくと必要なときに必要な分使えます。
しばらくすると、水に浸かっている部分から根を伸ばす場合もあります。その場合は、土に植え替えれば苗として育ちます。
必要な分だけ収穫する場合
茎の先についている葉っぱから収穫します。
収穫したバジルは水を吸収しやすいので、水洗いではなく水を浸した布巾やキッチンペーパーで拭いて使用します。
虫対策
他の野菜に比べて虫の被害は少ないです。何もしなくても大丈夫ですが、被害にあってしまった葉があればちぎって捨てましょう。
ズボラでも育てられるポイント
育苗ポットからプランターに移してしまえば、水やりさえ忘れなければOKです。気がついたときに摘芯するだけで、こんもり育ちます。定期的な肥料や万全の虫対策をしなくても、ハーブの生命力が強いせいか順調に育ちますよ。
プロが育てるものには劣るかもしれませんが、家庭で楽しむ分には問題ないかと思います。発芽さえ上手くいけば、勝手にスクスク育つ楽な野菜です。
また、ネット通販ではバジルの栽培キットなんかが売られています。とにかく手軽にはじめたい人や試しに少しだけ育ててみたい人なら、手元に届いたらすぐ栽培がスタートできるのでオススメです。
毎年育てたくなる魅力がある
バジルの育て方をご紹介しました。神経質にならなくても育てられるのがバジルの魅力です。想像以上にたくさん葉をつけてくれるので、乾燥バジルなどもつくることができますよ。バジルは一年草ですが、毎年育てたい野菜ですね。
(image by 筆者)