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一か月で覚える百人一首

その名の通り100首の和歌からなる「百人一首」競技かるたとして楽しむためにはまず、100首すべてを覚えることが欠かせません。

今回は、私が100首を1か月で覚えられた方法を記します。用語などが出てくる場合は逐次解説していきます。

基本の知識

「むすめふさほせ」を覚える

まず、百人一首に興味がある方にはおなじみの、「むすめふさほせ」を覚えます。これは『決まり字がはじめの一文字である歌』の頭文字を並べたものです。「1枚札」とも呼ばれます。

決まり字…そこまで読めば、札が確定する字のこと。「はなのいろはうつりにけりないたづらに わがみよにふるながめせしまに」の場合は、「はなの」まで読めばこの歌だと確定するので、決まり字は「はなの」になります。

つまり『決まり字がはじめの一文字』ということは、『最初の一文字だけ読まれれば、この歌だと確定する』『同じ一文字で始まる歌がほかにない歌』ということです。

とても覚えやすい上、競技かるたでは誰もが取りやすいというとても重要な札になるのが、この「むすめふさほせ」です。和歌自体は割愛しますが、初めの一歩としてしっかり覚えましょう。

「うつしもゆ」を覚える

次に覚えるのは「うつしもゆ」です。これは『その字で始まる歌が2首しかないもの』の頭文字を並べたものです。「2枚札」とも呼ばれます。

たとえば、『う』から始まる歌は

  • うかりけるひとをはつせのやまおろしよ はげしかれとはいのらぬものを
  • うらみわびほさぬそでだにあるものを こひにくちなむなこそをしけれ

この2首しかありません。これもまた、覚えやすく取りやすい重要な札です。これで17枚覚えました。

「むすめふさほせ」「うつしもゆ」から覚える

札が多い順に覚えていく

「1枚札」「2枚札」については前述しました。他の札も同じように分類すると

  • 1枚…「むすめふさほせ」
  • 2枚…「うつしもゆ」
  • 3枚…頭文字をとって「いちひき」と呼ばれる
  • 4枚…頭文字をとって「はやよか」と呼ばれる
  • 5枚…「み」
  • 6枚…「た」「こ」
  • 7枚…「お」「わ」
  • 8枚…「な」
  • 16枚…「あ」

となります。

こうして見ると、「あ」から始まる札が断トツで多いですね。なのでここから攻略していきましょう。

札が多いものから覚える、というのが短期間で百人一首を暗記するポイントです。ややこしいものこそ早めに覚え、反復する時間を多く取ります。(ただし1枚札と2枚札はとりわけ重要なので先に覚えました。)

札が多くてややこしい文字から順に覚える

1か月で覚えた暗記法

次に、私が実際に1か月で100首を覚えることができた暗記法をお伝えします。

最初に覚えてほしいのは、メインは「繰り返し」ということです。百人一首を暗記するために一番重要なのは「繰り返し」です。

まず、全ての歌を自分の中にインプットします。この時「一回で覚えよう」と気張らなくていいんです。一回目はただの入力作業だと思い、31文字を一通り読むだけで大丈夫です。

一回で覚えようとしない

インプットが終わったら準備完了です。「どうせちょこっとしか覚えていない」と思わず、気軽に次に進みましょう。この先は順番を追っているのではないので、自分に合う方法を試してみてください。

  • 「思い出す」「確認する」の繰り返し

「む」から始まる歌を思い出してください。「むらさめの……」と続きがどうしても分からないところまで行ったら、本などで確認します。声に出して読んだり、紙に書いたりするとさらに効率がいいでしょう。とにかくこの「思い出す」「確認する」を繰り返します。

  • 情景を一緒に覚える

百人一首の本の中には、写真や絵がたくさん載ったグラフィック集などもあります。それらの本を眺め、歌に詠まれている情景を想像しながら覚えるのも一つの手です。単なる文字の繰り返しに飽きたら、映像で覚えてみてください。

  • お気に入りの一首を決める

お気に入りの歌から、関連づけて覚えていく方法です。たとえば「きみがためはるののにいでてわかなつむ わかころもてにゆきはふりつつ 」がお気に入りであれば、同じ春という言葉が出てくる「ひさかたの」「はるのよの」も覚えていく。お気に入りを増やしていくイメージです。

また、下の句が似ているから「あきのたの」を覚える、というような関連させかたもあります。

  • キーワード(語呂合わせ)で覚える

これは特に、子供におすすめです(私自身小さいころにやっていました)「きみがためはるののにいでてわかなつむ わかころもてにゆきはふりつつ 」の歌なら「きみ・わか」とまず覚える。

そして思い出すときに「そういえば『きみ・わか』って覚えたな」という具合に連想していきます。いろんな方法を組み合わせると、記憶にも残りやすいです。

「1か月」の使い方

上に挙げた方法に共通しているのは、「いつでもどこでもできる」ということです。電車に乗っている時間などのちょっとした時間を使って、どんどん「覚える」「思い出す」を繰り返していきます。

ハンディサイズの本もあるので、それを使うと便利です。私はほかに、パソコンでまとめた一覧も持ち歩いていました。

また、一週間に一回ほど、「完全に暗記できた歌」「もう少しで覚えられそうな歌」「まだまだ覚えていない歌」と分類をするともっと効率的です。一週間の成果を確認するとともに、次週重点的に覚えるべき部分がはっきりします。

おわりに

以上、私が実践して「効果あり」と感じた方法でした。持ち運びに便利な文庫サイズ、写真がきれいなフルカラー、特集に百人一首を取り扱っている文芸雑誌など、自分にあったものを使ってみましょう。

(photo by 著者)

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