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    元バーテンダーが教えるバーの楽しみ方

    「行ったことはないけど、行ってみたい…」そういった方は実は多いのではと思います。そこで、誰も教えてくれないバーの楽しみ方を元バーテンダーがお教えします。

    バーの誤解と真実

    よくあるバーに対する誤解と真実をご紹介します。

    誤解その1:居酒屋と違って値段が高そう

    バーでは1杯500円からが一般的です。確かに単価は高いかもしれませんが、色々と頼み過ぎることがなければ、お会計での支払いはバーのほうが安いです。1杯で長く楽しめるのがバーの魅力です。

    誤解その2:堅苦しくて、息がつまりそう

    居酒屋と同じくらい気楽な場所です。ダーツやビリヤードが置いてあるお店も多く、バーテンダーがマジックを見せてくれるお店もあります。実は筆者もマジシャンなので、よくマジックをお見せしていました。最初は緊張するかもしれませんが、自分が好きなように過ごしていただいて大丈夫なので安心してください。

    誤解その3:若い人がお店に入ったら怒られそう

    これはむしろ歓迎しますよ。スーツを着た渋いおじさまが一人で静かにグラスを傾けているなんていうのは、映画の中か、よほど高級なバーだけです。実際に若いお客様もいらっしゃいます。20歳以上であれば、どなたでもいらしてください。

    バーは時間を買う場所

    居酒屋では、よくビールやチューハイを一気飲みしてすぐに泥酔してしまうような飲み方をされるお客様を見かけますが、バーではゆっくりと飲んでいただきたいです。少し参考にアルコール度数を見てみましょう。

    • ビール:4%前後
    • チューハイ:4%前後
    • カクテル:8~70%

    カクテルは8%、15%前後のものが多いのですが、やや居酒屋で飲む物よりは度数が高めです。それゆえに「少し飲んでほろ酔い、酔いがさめてきた頃にまた少し飲み、またほろ酔い」…そんな風に、バーではゆっくりとほろ酔いを維持する飲み方がお勧めです。

    一般的にバーに時計は設置していません。それはお客様に、いつもとは少し違った、ゆっくりと流れる時間を楽しんでいただきたいからです。

    バーテンダーを味方につけるべし!!

    居酒屋で店員さんと仲良くなることは少ないかもしれませんが、バーテンダーはできる限りお客様のことを覚えています。凄腕のバーテンダーなら、たとえ5年以上来店していないお客様であっても、前回は何時頃に誰と来店して何を注文したかまで覚えています。

    そのためにも、初めて入るお店では、ぜひカウンターに座り、バーテンダーに話しかけてみてください。そのお店のお勧めのお酒、初めてでも飲みやすいカクテルなどを教えてくれることでしょう。

    メニューを見てもカクテルの名前がわからなければ、バーテンダーに「どんな味で、どれぐらいのアルコール度数、炭酸の有無」などを言えば、それにあったカクテルを作ってくれます。

    ちなみに…

    ちなみにバーテンダーとは、バーがカウンターを意味し、テンダーが優しさを意味します。古い本では「止まり木」と翻訳されたこともあります。バーテンダーは、いつも同じ場所でお客様をお待ちしている話し相手とぐらいに考えていただければ十分です。

    バーでの禁止事項

    大声で騒ぐ、お店のものを壊す、勝手に持って帰る、泥酔して帰れなくなるなど、常識の範囲内の事項さえお守りいただければ、特に禁止事項はございません。

    カクテルの飲み方や、バーでのマナーなどがとやかく書かれている本やwebサイトがありますが、そういったことを気にして疲れるぐらいなら、気楽に、好きなように、好きなお酒を飲んでいただきたく思います。

    バーでは、お客様がお店に入る前よりもお店を出られたときのほうが楽しい顔になれるように努力をしています。バーの入り口のドアは重く大きなものが多いのですが、これはお店での時間と日常を切り離すためです。せっかく、そのドアを開いたのであれば、家にいるようにくつろいでください。

    とりあえずお店に行ってみる

    いろいろと書きましたが、難しく考えずに、実際にお店に行ってみてください。最初はやはり緊張するかもしれませんが、2~3度行けば、それにも慣れて至福のバーライフを満喫できることでしょう。

    1度行ったことのあるお店は「たまにいくバー」、2度行ったことのあるお店は「よくいくバー」、3度行ったことがあるお店は「いきつけのバー」と言っていただいて結構です。ぜひ「いきつけのバー」を持って、誰かに紹介してあげてください。

    おわりに

    居酒屋は仲間内だけで盛り上がる場所、バーは店内にいる全員で盛り上がる場所といえば、一番わかりやすいと思います。

    いつもとは少し違った自分に出会いに、バーのドアを開いてみてください。きっと、今までに体験したことのない、不思議な時間と美味しいお酒が味わえますよ。

    (photo by 足成)

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