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債券投資で気をつけるべき「外債のリスク」

投資時に満期や利率が決まっている債券投資は一見手堅い金融商品に見えますが、格付けに関する問題など様々な落とし穴があります。

今回は、外債で見落としがちなリスクについて確認しておきましょう。

本記事は、FPバンク 久保田正広氏のご協力により、2012年に執筆されたものです。

外債には仕組みが「わかりづらい」商品も

現在、日本円での運用は低金利による魅力減退により敬遠されています。そのような情勢で長く注目を集めているのが外債や仕組み債です。

多くの金融機関は、債券販売のメインを外債や仕組み債にシフトしているので結構身近な商品になっています。特に根強い人気を誇るのが外債です。

一言で「外債」と言っても様々です、外貨建てで買い付けて利息や償還は円建てで受け取るものや、発行者はA国にあるのに発行通貨はB国の通貨建てを利用するものなどがあり、かなり複雑です。

いずれにしても、投資家がしっかりと仕組みを把握出来ているのか疑念が残るところです。

「分散投資」のつもりが…

中でも発行者の国と通貨の問題は、運用の基本である「分散投資」に対する誤認を与える恐れがあります。つまり思い描いた「分散投資」とはまるで違う結果をもたらすのです。

例えば米国にあるA法人が債券を発行します。発行通貨と利息は豪ドル建てで、満期に円建てで償還される債券を購入したと仮定します。これはデュアルカレンシー債と呼ばれる外債で、大手金融機関で普通に販売されています。

この場合、分散投資の為に米ドルを購入したつもりが、豪ドルで外貨を保有していることになります。

外債の基本的なリスクである為替リスクの許容ですら怪しい中、分散投資への誤認を招きかねないリスクが付加されたものを、単に利回りだけで購入するのはとても危険です。思い描くポートフォリオを組むには、しっかり商品を理解しなければなりません。

おわりに

長引く円の低金利は消費者の目線を狂わせます。自分の投資する商品の中身をきちんと把握するようにしましょう。

また、しっかりとしたリスク許容の説明もせず外債販売が進む現状は非常に危険な状況です。私はこのような状況に警鐘を鳴らし続けます。

(image by amanaimages)

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