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    株式なのにノーリスク?優待をノーリスクで手に入れる方法

    「優待をリスクなく手に入れたい」と思ったことはありませんか?実は、工夫をすることでこの夢のような話が実現できます。

    今回は、ノーリスクで株主優待を手に入れる方法を説明します。

    本記事は、楽しい株主優待&配当のご協力により、2012年に執筆されたものです。

    ノーリスクな取引とは

    株主優待を手に入れるには、権利付き最終日までに株を買っておく必要があります。しかし、優待の権利を取っても、株を売るときに株価が下がってしまったらその分損してしまいます。

    権利付き最終日に株を買って、権利落ち日に株を売ろうとすれば売却損が出てしまう可能性はとても大きいのです。

    権利付き最終日についてはこちらをご参考ください。
    株主優待の基礎知識!権利付き最終日と権利確定日とは

    現物買いと信用売りの注文を同時に出すのがポイント

    そこで、この株価変動リスクをなくすために、「信用売り(信用取引の売り注文、いわゆる空売り)」を使います。

    「信用売り」の仕組みについてはこちらをご参考ください。
    株価が下がると儲かる?「信用売り」の仕組みとは

    優待が欲しい銘柄に対して、「現物買い(通常の株取引)」と「信用売り」の注文を同時に出しておくことで、売買手数料だけで優待を受けることができます。

    信用売りによって、現物買いの値下がり分と相殺できる方法です。つまり、この2つの注文を同時に出しておくことで、権利落ち日で株価がどれだけ下がっても損をすることはありません。

    逆に、株価が上がっても利益が出ることはありません。

    具体的な手順

    nanapiの株式が公開されているとして、具体的な手順で説明します。

    • 権利付き最終日:100万円
    • 権利落ち日:90万円

    として説明します。

    STEP1:現物買いをする

    nanapiの株を100万円で現物の成行買い注文をします。

    STEP2:信用売りをする

    nanapiの株を、証券会社を通して100万円で信用売りします。

    証券会社に株式を借りて、取引をしている状態です。

    STEP3:その日を終える

    権利付き最終日の株式市場が閉まるまでnanapiの株を持っておきます。

    この時点で優待を受け取る権利を獲得します。

    STEP4:現物売りをする

    権利落ち日には、他の投資家も売り注文をしがちなので、株価は下がる傾向が強いです。

    翌日(権利落ち日)に90万円で現物の成行売り注文をします。

    STEP5:反対売買で決済する

    信用売りしていた株を反対売買を行い決済します。

    差額が10万円あるので、この10万円を証券会社から受け取ることができます。

    STEP6:優待を受ける

    優待を受け取る権利を獲得したので、nanapi株の優待を受けることができます。

    100万円で株式を購入し、90万円で売却・10万円の差額を受け取ったので資金の増減はゼロになります。

    ここでいうリスクは株価下落による損失です。ノーリスクと言っているのは、株価下落による損失を避けるという意味です。実際は、コストとして取引の売買手数料はかかります。

    上記の方法の注意点

    注意点1:配当金はもらえない

    配当金については、権利確定日を超えて売建玉(信用取引で空売りした株)を持っていた場合、信用取引の買い手に配当相当額を支払わなければいけません。

    この支払うお金のことを「配当調整金」と言います。配当調整金の権利などは、通常の配当と同じタイミングで確定します。つまり、上記の方法で取り引きをすれば株主優待は手に入りますが、配当金はもらえませんのでご注意ください。

    注意点2:逆日歩(ぎゃくひぶ)に注意!

    しかし、この方法には1つ注意が必要です。それは「逆日歩(ぎゃくひぶ)」です。

    逆日歩とは、信用売りが多すぎて証券会社の株が不足した時に、違うところから株を調達してくるときにかかる費用のことです。人気優待ですと、株が不足して逆日歩を支払うケースも多く、優待価値を大きく上回ってしまうこともあります。

    逆日歩は銘柄ごとに異なりますが、たとえば1株当たりの逆日歩が10円で、優待を得るのに必要な売買単位が1000株だとしたら、10円×1000株=1万円を負担することになります。

    逆日歩が発生しない信用取引もあります。詳しくは後述します。

    その他

    逆日歩が発生しない「一般信用取引」

    それでは、どうしたら逆日歩をうけるリスクがなく、優待が手に入るのかと言いますと、「一般信用取引」の売り注文を利用することです。逆日歩は「制度信用取引」にはつきますが、「一般信用取引」にはつきません。

    証券会社に対する貸株料は一般信用取引のほうが少し高めになりますが、逆日歩によるリスクに比べたら微々たるものです。

    一般信用取引は、すべての証券会社で利用できるわけではありません。

    おわりに

    優待を受けたい人にとっては、リスクのかからないおすすめの方法です。取引が複雑なので、はじめのうちは失敗してしまうかもしれません。落ち着いて行いましょう。

    (image by amanaimages)
    (image by 筆者)

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