著者は、2012年の夏までの4年間、イスタンブールに住んで、いろいろな場所で美味しいものを楽しみました。
ここでは、世界の3大料理の一つと言われるトルコ料理をイスタンブールで楽しむためのポイントをご紹介します。
トルコの大衆食堂、街の「ロカンタ」
ロカンタとは、レストランよりも気軽に食べられる、トルコの家庭料理を出す大衆食堂です。街の至る所にあり、どこに入って何を食べても美味しいです。
ロカンタで食べられるメニューで著者が好きだったものリスト
- チョルバ(いろいろのスープ)/メルジメッキチョルバス(赤レンズ豆のスープ)は特に定番。フランスパンと一緒に食べます。
- バルブンヤ(金時豆の煮込み)/これも定番中の定番。ピラウ(バターライス)にかけて食べたりもします。
- ゼイティンヤール・ビベルドルマス/炊き込みごはんをピーマンに詰めて煮たもの。ご飯にスパイスの香りがしみ込んで本当においしいのです。
- カルヌヤルック/なすのひき肉詰め。トルコ人はナスが大好きで色んな料理に使います。
- ターゼファスリエ/さやいんげんのトマト煮。味の濃いトマトが調味料になって美味しいです。
居酒屋レストラン、「メイハーネ」
メイハーネとは、居酒屋のようなところです。ミュージシャンがライブで演奏しているところが多いです。
ロカンタより少し値段が上がりますが、数々のメゼ(前菜)やその後のメイン料理とラク(トルコ名物の蒸留酒)は、やはりどれも美味しいです。
メゼ
- パトルジャン・サラタス/焼きナスペーストとヨーグルトを混ぜたサラダ。焼きナスの香りが香ばしく、これだけでも際限なく食べられそう。
- フムス/ひよこ豆のペースト。ニンニクが効いてこれもおいしく、どんどん食べられます。
- ヤブラック・ドルマス/ブドウの葉に炊き込みごはんを詰めたもの。
- ミディエ・ドルマス/ムール貝に炊き込みごはんを詰めたもの。
メイン料理
- ケバブ/ケバブとは、ローストした肉料理くらいの意味で、シシ・ケバブは串焼きケバブ、タブク・ケバブは鶏のケバブ、ドネル・ケバブは回転させながら焼いたケバブです。
- バルク・ウズガラ/シンプルな焼き魚で、レモンを絞って食べます。トルコ料理は油っぽいものが多いので、これくらいシンプルなメニューも新鮮で美味です。
- キョフテ/ミートボールのこと。美味しいのですが、塩味が強い店が多く、水分がどうしても欲しくなります。
その他の美味しいもの
その他にも、美味しいものはたくさんあります。
- ドネル/イスタンブールを歩いていると、店先で肉の塊をまわして焼いて売っているドネルスタンドを良く見ます。
- ピデ/トルコ風ピザ。ひき肉のピデ、チーズのピデ、マッシュルームのピデなど、種類も豊富です。
- クンピル/大きなジャガイモをふかし、真ん中に切れ目を入れてほくほくのジャガイモをある程度崩してマッシュドポテト状にし、サワークリームやマッシュルームやチーズやオリーブなどいろいろのトッピングをして食べます。一つでお腹いっぱいに。
- ドンドルマ/トルコの伸びるアイスです。道端で、売り子が買い物客を相手にパフォーマンスしながら売っています。
- バクラバ/トルコをはじめとする中東地域の甘いデザート。ナッツのパウダーを織り込んだパイを、シロップに漬けこんだものです。
- チャイ/道端のチャイハーネでチャイをいただくのはトルコっぽいですね。ロカンタなどの食べ物屋さんでもチャイは出してくれますが、タクシムのメイン通りから一歩裏に入ったところにいくつも集まっているチャイハーネからお気に入りを見つけてみるのも楽しいかも。
- トゥルクカーベシ/トルココーヒーのことです。甘さを指定して淹れてもらうことができます。
おわりに
いかがでしたか?美味しいものを食べつくそうと思ったら1週間滞在しても足りないくらいかもしれませんね。皆さんのイスタンブール旅行が、美味しいものになりますように!
(photo by 足成)