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機関投資家でも巨額の損失?!「仕組債」リスクを把握しよう

「◇◇市、仕組債での運用で損失発生!」「△△大学、金融デリバティブ運用で巨額損失!」

皆さんもこのようなニュースを目にされた事があると思います。安定的な運用をしていそうな公共団体や学校でなぜこんなことが起こってしまうのでしょうか。

ここでは仕組債のリスクを説明します。

本記事は、FPバンク 久保田正広氏のご協力により、2012年に執筆されたものです。

仕組債とは?

「仕組債」は金融デリバティブ(金融派生商品)を組み合わせて、非常に複雑な商品設計がされた「債券」です。この複雑な「債券」が外債と同じようにリスク許容の説明もしっかりとなされず金融機関で販売されているのです。

地方自治体や学校法人といったいわゆる「機関投資家」と呼ばれるプロの投資家ですら損失を被るこの「仕組債」を、個人の方が購入する際はリスクをしっかりと理解してもらいたいです。

仕組債のリスクとは?

「債券」そのもののリスク

  • 発行体の信用:格付けだけに頼ってはいけない
  • 価格変動:債券とはいえ変動する
  • 為替変動:見通すのは難しい
  • 流動性のリスク:意外に気づいていないが、換金性のリスク

「仕組債」に加わるリスク

  • 金融デリバティブ:複雑な仕組みを用いリスクが増幅
  • 条件変更:様々な条件により早期償還や別資産による償還、金利の払い込に変更が発生
  • 発行体以外のリスク:発行体以外の登場人物(スワップハウス等)のリスク

これらのリスクは氷山の一角に過ぎません。しかし、これだけのリスクを背負っているにもかかわらずそれほどの高金利運用は出来ていないと思います。

話題の仕組債

また、最近の流行りとして「ノックイン債」と呼ばれる債券があり、「ノックイン債でノックアウト」と笑いにならない失敗例がネット上でも話題になっています。

これは債券発行時に日経平均や特定の銘柄を連動させ、これらの株価がある一定の金額まで下がらなければ高利回りで満額償還、下回る(ノックインする)と減額での償還となる設定が多いです。

実際にはノックイン条項に余裕があるケースも多いのですが、得られる金利とリスクが見合っているかは疑問です。

おわりに

リスクを背負いながら、得られる果実(金利)が見合っていないことも多い仕組債。

金融機関主導の低金利反発販売キャンペーンに踊らされないよう、金融商品に投資する際はリスクとメリットをしっかり理解しましょう。

(image by amanaimages)

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