「サ行変格活用」の「動詞」について、5分で学びましょう。
5分で学ぶ方法
STEP1 「動詞の呪文(じゅもん)」を覚える
「動詞の呪文」は知っていますか。ます、「動詞の呪文」を覚えます。
「動詞の呪文」は、あくまで呪文であって、動詞ではありません。
STEP2 動詞の「活用形」を覚える
動詞の活用形は6種類あります。
「動詞の呪文」を使って、自分で自由自在に、動詞を活用させることはできますか。例を使って、動詞を活用させてみましょう。
「走る」を活用させよう!
- 「ない」につながる形=「未然形」
「走る」+「ない」=「走らない」(※「ない」は動詞ではない。)
- 「う」につながる形=「未然形」
「走る」+「う」=「走ろう」(※「う」は動詞ではない。)
- 「ます」につながる形=「連用形」
「走る」+「ます」=「走ります」(※「ます」は動詞ではない。)
- 「た」につながる形=「連用形」
「走る」+「た」=「走った」(※「た」は動詞ではない。)
- 「。(まる)」につながる形=「終止形」
「走る」+「。」=「走る。」(※「。」は動詞ではない。)
- 「こと」につながる形=「連体形」
「走る」+「こと」=「走ること」(※「こと」は動詞ではない。)
- 「ば」につながる形=「仮定形」
「走る」+「ば」=「走れば」(※「ば」は動詞ではない。)
- 「!」につながる形=「命令形」
「走る」+「!」=「走れ!」(※「!」は動詞ではない。)
動詞の最後の部分(活用語尾)に注目すると、「ら」「り」「る」「れ」「ろ」と活用しています。つまり、「走る」は、五段活用の動詞と言えます。
STEP3 動詞の「活用の種類」を覚える
動詞の「活用の種類」は、「五段活用」以外に、4種類。
(1) 「五段活用」・・・「歌う」「笑う」など
(2) 「上一段活用」・・・「見る」「にる」など
(3) 「下一段活用」・・・「ける」「はねる」など
(4) 「カ行変革活用」・・・「来る」のみ
(5) 「サ行変革活用」・・・「??」
【問題】「サ行変革活用」の動詞の例を1つ挙げなさい。
どうでしょうか。挙げられましたか。正解は、「する」の1語のみです。
ただし、「○○する」という形(複合動詞)も、「する」の仲間と考えます。
例えば、「発明する」「旅行する」「運動する」なども、「○○する」なので、「サ行変革活用」の動詞です。
「サ行変革活用」は、略して「サ変」とも言います。あとは、動詞の呪文を利用して、今まで通り、自分で活用させられれば大丈夫です。
「する」の1語しかないので、活用自体を覚えてもいいですが、サ変だからと特別なことはしなくてもあくまで「動詞の1つ」として扱い、自分で自由に活用させられるようにしておきましょう。
おわりに
「サ変」だからといっても特別なことはありません。あとは、自分の持っている問題集で、練習してみてください。
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