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    漫画のコマ割のコツ

    漫画を実際に描いていく中で、地味だけれど意外と重要な作業がコマ割です。厳しいルールがあるわけではありませんが、失敗すると読みづらくなったり単調でつまらないものになったりすることがあります。

    そこで今回は、著者が実際に行っているコマ割の手順とポイントをご紹介します。

    用意するもの

    • 鉛筆(濃い芯を選ぶと柔らかく消しやすいです)

    • 消しゴム

    • 定規

    • 紙(練習や下書きのときはノートなどで書きます。仕上げる場合は、漫画用原稿用紙を使うとあらかじめ目盛りが印刷されていてコマ割もしやすいです)

    原稿用紙で仕上げる場合は墨汁もしくは黒インクを使います。カラス口(烏口、からすぐちと読みます)があるとコマの枠線を引きやすいです。

    コマ割の手順

    STEP1 ページ内に入れたい範囲を決める

    コマ割をする紙とは別の紙(ノートであれば別のページ)に、1ページ内に入れる範囲をメモします。キャラクターのセリフ、大きく描きたいシーンなど具体的に書きます。

    いきなり枠で区切って描き始めると、ページの終わりの部分が自分の思い通りのコマにならなかったり、帳尻合わせのためにコマが多くなったりします。

    STEP2 大まかに配置を決める

    コマ割をする紙に先ほど考えたセリフや文章、シーンなどを大まかにページの中に配置を決めて入れていきます。

    STEP3 大体の大きさにコマを分ける

    コマの大きさを考えながら、ページを6~8分割します。見本として線を濃く書いていますが、実際は薄く線を書きます。

    特に迫力を出したい場合は1ページに1コマや2ページを使って見開きにするのもありですが、一つの作品中に多用しないようにしましょう。

    STEP4 実際に枠線を引く

    定規を使って、先ほど分割した大きさでコマの枠線を引いていきます。

    コマ割をするときのポイント

    読む順番が分かるように割る

    上の図は失敗例です。3コマ目から4コマ目へ読み進めて欲しくても、縦の枠線がそろっていると上から下へ(3→5コマ目)読んでしまいそうです。

    コマ割の仕方によっては、どう読んでいいか分からなくなることがあります。パッと見てどの順で読めばいいか分かるように、意識して書きましょう。
    右から左へ、上から下へ読むのが基本です。

    タチキリをうまく使う

    タチキリとは枠をなくして紙面いっぱいに描かれている部分のことです。画面に迫力が出るので、うまく使いこなせれば効果的です。

    多く使いすぎるとごちゃごちゃしてしまいます。効果をねらうなら、1ページに2コマまでくらいが見やすいです。
    最近では枠線なしで全てタチキリにする漫画家さんもいます。好みですが、中途半端に多用されているくらいならその方が読みやすいかもしれません。ただし迫力などの効果はなくなります。

    ページの初めのコマと終わりのコマに力を入れる

    一番右上のコマと一番左下のコマです。そこに自分がページ内で見せたいシーンを持ってきます。

    ページの初めに目がいく部分と、次のページに続く部分が印象的であれば読者の気持ちを次のページに向かわせることが出来ます。

    バランスを考える

    雑誌になったときを想定して、見開きページでのバランスも確認しましょう。左右のページが全く同じコマ割だったり、見せ場が内側に入っていて見づらかったりすることがあります。

    作品全体でメリハリのあるコマ割が出来ているか、全体のバランスもチェックしましょう。

    おわりに

    コマ割の手順とポイントをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

    こうでなくてはいけないということはなく、読みやすければ問題ありません。基本を押さえた上で、自由にバラエティに富んだコマ割に挑戦してみてくださいね。

    (Photo by 著者)

    このライフレシピを書いた人