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定期テストで「おくの細道」の対策をする方法

中学校で必ず勉強する「おくの細道」。ポイントを理解すれば、古文が苦手なあなたでもきっと楽しめます。

教科書に載っている「序」「平泉」の部分を抜粋して解説します。味わい深い芭蕉の文章、大人の方も勉強し直してみましょう。

ただしテスト内容は各学校によって変わります。出題範囲は自分でしっかりと確認しておきましょう。

「序」について

1.対句法が使われているところをチェック

対句法=似た言葉、文を並べて印象づける方法をいう。

文中では以下のようなところに対句法が使われています。

  • 月日百代の過客にして、行かふ年も又旅人なり。

ここでは、「月日」と「行きかふ年」のセットと、「百代の過客」と「旅人」のセットが対句になっているます。

  • 舟の上に生涯をうかべ 馬の口とらへて老を迎ふる/古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか・・・
対句表現は、音読をするとリズムの良さが引き立ち、暗記にも効果的です。

2.語句の意味をチェック

語句の意味をチェックしましょう。大切な語句は次の通りです。

語句 意味
船の上に生涯をうかべる人 船の船頭さん
馬の口とらへて老を迎ふる人 馬子(馬の世話をする人)
古人 芭蕉が尊敬をしていた詩人、西行、宗祇、杜甫、李白のこと
三里に灸すゆる 足のツボにお灸をする
語句の意味は試験でよく出題されます。

3.文の大意をつかむ

文の大意をつかむことが大切です。

尊敬する詩人がしているように、さすらいの旅に出かけよう、と決意する3月のとある日のことです。

「そぞろ神や道祖神がオレを旅に誘っている」という表現が、旅に出たいと思う気持ちを表しているのです。

「平泉(夏草)」について

1.テーマをつかむ

平泉で語られていることは「自然の偉大さと、人間のはかなさ」です。これをしっかり頭に入れておけば、7割理解出来たと言えるでしょう。

「三代の栄耀一睡の中にして、大門のあとは一里こなたにあり。秀衡が跡は田野に成りて、金鷄山のみ形を残す。」

ここでも対句法が使われています。「三代の栄耀」というのは、奥州藤原氏という栄えた一族のことをいいます。その跡は田野になってしまい、山だけが残っているのです。つまり、すごく力やお金を持った人も、時間が過ぎると滅びてしまうけど、自然は力強く残りつづける、ということです。

大門がある場所と、自分が居るの場所が一里=約4キロも離れているということなので、藤原氏の敷地がとても広いことが分かります。平安時代の藤原氏ではなく、昔東北地方で大きな力を持っていた一族です。鎌倉時代、源頼朝の弟、源義経をかくまったとも言われています。

2.俳句の内容を理解する

ここの俳句をテストに出さない先生はほとんど居ないと言っていいでしょう。大意とポイントになる言葉の意味をおさえましょう。

夏草や兵どもが夢の跡

青々した夏草があるここにも、過去には手柄を夢見て戦った兵士たちがたくさんいたんだなぁ〜。という意味です。ここでも「自然の偉大さと、人間のはかなさ」というテーマがあります。

「兵ども」=義経とともに戦った人たち(弁慶などと言われている)

「夢」=功名(=手柄)を立てること

卯の花に兼房みゆる白毛かな by曾良

卯の花というふわふわした白い植物が、義経のために懸命に戦ったと言われている年配の重臣、兼房の白髪に似ているということで、そのことをイメージしています。

作者は芭蕉ではなく「曾良」という人なので、気をつけてください。

「平泉(光堂)」について

1.意味が分かりにくいところを理解する

「序」や、「平泉(夏草)」よりもテストに出ることは少ないかもしれませんが、文の意味を選ばせる問題がよく出ます。

四面新に囲(かこ)みて甍(いらか)を覆(おほ)ひて風雨を凌(しの)ぐ。暫時千歳の記念とはなれり。

五月雨の降りのこしてや光堂

光堂というのは、平泉にある中尊寺のお堂です。

芭蕉は、このお堂の保存状態に感動しています。ただ単に、光堂の美しさに感動している訳ではありません。

保存状態がいい理由は以下の通りです。

  • ①光堂の周りに覆いがあるから
  • ②雨が光堂をよけてくれたから
②はもちろんたとえですが、それくらい光堂がきれいだったということを表現しています。

その他にやるべきこと

上に書いた内容の他にやっておくべきことは次の通りです。

1.漢字の読み方を確認

漢字の読み方「過客」→「かかく」など。確認すれば得点源になります。分からない漢字は必ず調べましょう。

2.基礎知識の確認

作者名、時代、旅行期間などをよく確認してください。

おわりに

ここでは、定期テストで「奥の細道」の対策をする方法についてご説明しました。

芭蕉はもちろん「俳諧」を確立した人でもありますが、その他にも「芭蕉忍者説」や、「おくの細道は多くの部分が作り話だった説」など、裏話がたくさんある、興味深い人です。

芭蕉は、東日本大震災で被害を被ったところと同じところを通っているので、「自然の偉大さと人間のはかなさ」というテーマはとても考えさせられます。興味をもった人は、色々と調べてみるといいかも知れませんね。

(photo by amanaimages)

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