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Webサービス開発で「最高のユーザー体験」を設計する3つの要素

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2011年ごろから、Webサービス開発において「UX(ユーザーエクスペリエンス)」が重要視されるようになってきました。Webサービスの新機能を考えるよりも「どんなユーザー体験を提供するか?」という考え方が大切になっています。

しかし、「ユーザー体験を高める」ことを正しく理解していないがために、プロジェクトが難航してしまうケースが見受けられます。

そこで、本当の「UX」を実践するために、Webサービスのユーザビリティを本質的に高める3つの方法を知っておきましょう。

本記事は、エンジニアtypeのご協力により、2013年に執筆されたものです。

最高のUXを生む開発方法

ポイント1:チームで「5W1H」を設定する

例えば、eコマースサービスの開発において、購入希望者である一般ユーザーの「UX」ばかりが注目されることがあります。

しかし、「ユーザーエクスペリエンス」でいう「ユーザー」とは、

  • 購入ユーザー
  • 商品を販売する出店者
  • 物品を配送する業者

など、様々なステークホルダーで形成されます。「ユーザー」の定義をチーム全員が理解していないと、「エクスペリエンス」をどう高めるか、という点がブレてしまいます。

そうした問題を防ぐために、

  • Who:誰が?誰に対して?
  • What:何を?
  • When:いつ?
  • Where:どこで?
  • Why:なぜ?
  • How:どのように?どのデバイスで?

というポイントを踏まえて、サービス企画の上流工程から「目指すべきゴールの設定」と「やるべきことの整理」を行い、チームメンバー全員で共有することが大切です。

これらを接頭語に置きながら、企画しているサービスの存在意義をチーム全員で議論・共有しましょう。

ポイント2:目的ありきの「デザイン」を意識する

よく、「UX」は「UI(ユーザーインターフェース)」と同義語のように扱われ、開発現場ではUXの向上≒インターフェース改善として動くケースも多々あります。

しかし、UIだけがUXかというと、そうではありません。もちろん、ユーザーとの接点となる「UI」を改善することは、UXを向上させるための重要な要素であることに間違いありませんが、こればかりを追求していると小手先の対策でしかなくなってしまいます。

このような、手段の目的化による失敗は、現場では数多くおこります。

そもそも「デザイン」とは、問題解決をすることです。チームで設定したゴールを目指し、戦略的な視点でトータルエクスペリエンスを作っていくことをチーム全体が意識すべきです。

目的ありきで「デザイン」を展開し、エゴに走ってしまわないように注意しましょう。

ポイント3:チームが横一線となって作業をする

実際の開発では、時間的な制約や技術的な限界で、描いた通りの「UX」を実現するのは難しいものです。また、プロジェクトが大きくなればなるほど、分業意識(他責の罪)も顕在化しがちです。

こうした問題を解消する戦略上の"魔法"は存在しません。

やるべきことは、UXデザイナーやディレクターが上からモノを言うだけでなく、エンジニアやデザイナーと一緒に横一線で作業をすることです。メンバー全員が現場で手を動かし、一体となってゴールを目指す姿勢が大切です。

たとえば、大手eコマースサービスの楽天では、社内でアジャイル開発を浸透させていく過程で『エンジニア・デザイナー・UXデザイナーが三位一体となってプロジェクトのオーナーシップを取る』という体制を強化しつつあるそうです。

サービスに関わるチームの全員がオーナーシップを取るという体制が、「UX向上」の達成において大事なポイントになります。

おわりに

このように、単に「UXを向上する」ための施策を考えるばかりではいけません。

これからサービスを企画開発する方も、既存のサービスを改善する方も、そもそも「UXとは何か」を意識したうえで、プロジェクトの目的と進め方を見直してみてはいかがでしょうか。

(photo by amanaimages)

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