小松菜は生育が早く作りやすい葉菜です。化学肥料、農薬を使わない栽培法をご紹介します。
筆者の菜園の概況
- 所在地:茨城県つくば市
- 土:関東ローム層の畑作適地で20年以上野菜栽培歴あり。
- 面積:10mx15m=150m^2
準備するもの
- 鍬:畑を耕す農具
- 種子:量の多い袋を買って、春蒔き秋蒔き共少しずつずらして蒔く
- 肥料:発酵鶏糞、牛糞、堆肥、草木灰等
- ふるい:種蒔き後土をかける時に使う
- 支柱
- 寒冷紗
- ビニールフイルム
具体的な手順
STEP1 畑作り
野菜作りを繰り返している畑であれば場所を選びません。幅1mの畑地に鶏糞、堆肥、草木灰を混ぜながら20cm位耕します。
STEP2 畝作り
幅30cmx高さ10cmの平畝をつくります。広幅では間引き、除草等に不便です。
STEP3 種蒔き
- 春蒔き:3月~4月
- 秋蒔き:9月~10月
畝の表面にパラパラと、かたまらないように蒔きます。3cm間隔位が理想です。種が沢山有っても、一度に蒔かず、例えば先ず2m蒔いて、2週間後に又2m蒔きます。
3月~4月で4回蒔けば5月~6月に切れ目なく収穫できます。種蒔き後畑の土をふるいで3mm位かけて、水をかけます。発芽後も晴天が続けば、如露で水をかけます。
STEP4 間引き
種が多すぎてびっしり発芽したら、本葉1~2枚の頃、くっついているところを間引きして、株間2cm以上開けます。本葉5~6枚になったら、混んでいるところを間引きしながら収穫し、株間6~7cmにします。
STEP5 収穫
混み合ったまま草丈20cmになりました。左列は白菜です。本葉8~10枚草丈20cmが収穫適期です。秋蒔き最終回は収穫が遅れると春に搭立ちして開花します。
アブラムシの繁殖予防
葉裏に付いて、またたく間に繁殖します。繁殖する前に、牛乳を4~5倍に薄めてスプレーして窒息させます。
隣の列にネギ、らっきょう、にんにくを植えると発生が抑えられます。
夏蒔き 6月~7月蒔き
夏は小松菜の栽培に適していませんが、果樹園の側とかトウモロコシ列の北側に畝を作り、寒冷紗で覆うと栽培可能です。
冬蒔き 11月~2月蒔き
支柱を立ててビニールトンネルで覆えば真冬でも育ちます。
おわりに
小松菜はカルシウムの多い健康野菜です。周年栽培に挑戦しましょう。
(photo by 筆者)