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古文読解 国語『御伽草子』読解のポイント!

御伽草子は物語の異名といって差し支えないほど、普通名詞のように浸透している庶民の代表的な読み物のうちの一つです。

一寸法師など、子供の絵本として、今もよく目にしますね。

ここでは全体像をご紹介したいと想います。

作者について

『御伽草子』の話の多くは作者未詳なのです。

古来からの貴族物語が廃れた中世から、主として庶民を主人公として語り伝えられているのです。

おおまかな内容

『御伽草子』は中世になって、貴族の歌物語スタイルの担い手が激減したことを受け成立した御噺を多く含んでいます。

鎌倉時代末から江戸時代にかけて多様な御噺を含みつつ成立しました。

過去にない、庶民的な新規のテーマ、形式によるものが多く、短編の挿絵入物語などもあります。

内容はテーマにより以下のように分類されます。

武家物

武士の英雄譚。怪物退治や軍記物語、判官物。

  • 例:酒呑童子

公家物

平安貴族による王朝物語に連なる正統な流れを汲む作品。和泉式部の御噺など。

  • 例:小落窪・和泉式部

宗教物

寺社縁起など。

  • 例:おようの尼

庶民物

武家や僧侶以外による庶民の立身出世、結婚等の御噺。あるいは当時の民間説話。

  • 例:物ぐさ太郎

異国・異郷物

天竺といわれたインド、または中国などが舞台のお話。仏教色が強い場合があります。

  • 例:梵天国

異類物

動植物や物を擬人化などして主人公とする御噺など。異類婚姻譚の場合もあります。

  • 例:百鬼夜行絵巻・蛤草子

文体

和漢混交文で簡易な文体によって語られるお話です。

『御伽草子』の多くは挿絵入となっているので、子供などは単に絵をみて楽しめることもあり、人気なのです。

読解のポイント

大変短く、読みやすいお話が多いのが特徴です。

実に簡単に訳せてしまうので、他の源氏物語などのように、現代語訳にこだわる必要もあまりなく、へぇ~と楽しめるものも多いです。

挿絵に触れて、時代を感じ取るのも読解のために役立つかもしれません。

ただし長い時代をかけて作られてきたので、お話によっては、語りの舞台の時代の物として適さない建築などが紛れ込んでいる可能性がありそうです。

のせ猿草子

さるほどに、丹波の国のせの山に年をへし猿あり。名をば猿尾(ましを)の権頭(ごんのかみ)と申しける。

その頃に、丹波国の背の山に年をとった猿がいました。名前を猿尾の権頭といった。

ほとんど、現代文と違和感ない読み方が出来そうですね!

終わりに

浦島太郎も、『御伽草子』の一つです。

源平のお話や、下剋上のサクセスストーリーなどの、創作された時代を反映しているお話も出てきますので、読んでいて面白いですね。

(photo by 足成)

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