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漢文『桃夭』読解のポイント!

桃夭(とうよう)とは、嫁ぐ若い女性の美しさを桃のみずみずしさにたとえて、「女性の婚期。嫁入り時」のことをいいますが、出典は五経の1つ、『詩経』です。

桃夭『詩經』周南

桃之夭夭、灼灼華。
子于歸、宜室家。
桃之夭夭、有蕡其實。
子于歸、宜家室。
桃之夭夭、其葉蓁蓁。
子于歸、宜家人。

桃の夭夭たる、灼灼(しゃくしゃく)たる その華。
この子 于(ここ)に歸(とつ)ぐ 其の室家に 宜(よろ)しからん。

桃の夭夭たる、有蕡(ふん)たる その実。
この子 于(ここ)に歸(とつ)ぐ 其の家室に 宜(よろ)しからん。

桃の夭夭たる、その葉 蓁蓁(しんしん)たり。
この子 于(ここ)に歸(とつ)ぐ 其の家人に 宜(よろ)しからん。

現代語訳

桃は若々しく、その花は燃えるよう

そんな桃の花の如くの美しさを有する女の子があなたのお家に嫁したら、きっと素晴らしい嫁として家門が栄えることだろう。

桃は若々しく、その実はふっくらしている

そんな桃の実のように可憐だけれど溌剌と元気な娘っ子が嫁いだならば、きっと夫婦の間が巧くいく事だろう。

桃は若々しく、その葉がふさふさとしている

そんな桃の葉のような豊穣さを持った女の子があなたの家に嫁したなら、きっと家人ひいては一門にとって、真の慶事となる事だろう。

この漢文の形式

漢詩の形式には、律句、絶句と、五言、七言との組み合わせがありますが、この漢文はいずれにも属していません。

重要な句法

  • 之A(名詞)…「このA(名詞)」
  • 其A(名詞)…「そのA(名詞)」

「之」・「其」は、下に名詞をともなう時、指示代名詞として訳します。

読解のポイント

古い漢詩にありがちな繰り返しの技法が使われています。

桃を若い女性にたとえて、お祝いの場で両家をほめるのに使われることが多い詩として知られてます。

桃の花、実、葉、と3つの段落から構成されているので読みやすいですね。

おわりに

詩経は約2,500年前には存在したという、中国最古の詩集といわれています。その後、詩情豊かな沢山の詩人が産出されていくことになるのですが、このような下地があったのですね!

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