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「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の使い分け方

「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」。普段、同じような意味で理解している方が多いかもしれませんが、実は少し違うものなんです。

住宅設計の際に正しくコミュニケーションを取るためにも、この機会にきちんと覚えておきましょう!

本記事は、株式会社ザ・ハウスのご協力により、2013年に執筆されたものです。

バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

先に結論を言っておくと、ユニバーサルデザインはバリアフリーの概念を一歩進ませたものなのです。

ですが、言葉の意味をしっかり理解するためにも、まずはバリアフリーの成り立ちから学んで行きましょう。

「バリアフリー」とは?

バリアフリーとは、バリア(障壁)をフリー(のぞく)にすることです。

もともとは高齢者や障害者が生活をしていく中で、建物内の段差など物理的な障壁を取り除くという意味で使われていました。

現在では建築用語としてだけではなく、あらゆるバリアを取り除くという広い意味でも用いられるようになっています。

しかし、すでに存在するバリアを取り除くという発想から、バリアフリーは特別な配慮を必要とする人に限定した取り組みとして理解されることが多く、平等性や社会のあり方、見た目の自然さといった本質に踏み込んでいないのではないかという指摘がされるようになりました。

「ユニバーサルデザイン」とは?

こういった問題に端を発して生まれてきたのが、「ユニバーサルデザイン」という考え方です。

ユニバーサルデザインとは、「普遍的な」という言葉の意味合いそのものが示しているように、すべての人のためのデザインを意味し、年齢や障害の有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能な製品、建物、空間をデザインすることをいいます。

1980年代にこの言葉を生み出したロナルド・メイス氏は、ユニバーサルデザインの7つの原則を提唱しました。

  • 1:誰でも使えて手にいれることができる(公平性)
  • 2:柔軟に使用できる(自由度)
  • 3:使い方が簡単にわかる(単純性)
  • 4:使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
  • 5:間違えても重大な結果にならない(安全性)
  • 6:少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
  • 7:使うときに適当な広さがある(スペースの確保)

「バリアフリー」は消えるのか?

ユニバーサルデザインによって、バリアフリーデザインがなくなるわけではありません。例えば黄色の点字ブロックは、バリアフリーデザインとしての代表的な例ですが、ユニバーサルデザインとしてのまちづくりという観点からは、ユニバーサルデザインの一部と考えられます。

ユニバーサルデザインへの取り組みは、誰もが自分の意思で自由に行動できる社会を作っていくために必要なことと考えられます。

おわりに

いかがでしたか?実はこんな背景があったのです。

しっかりと言葉の意味を理解して使っていきたいですね。

(image by 筆者)

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