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基礎事項をおさえよう!中学・社会<公害と環境>のポイント

今回は、中学で学習する「公害と環境」について学習のポイントをまとめました。

学ぶべき内容

「四大公害病発生から、その後の政府による対策および被害者救済の方法」

公害とは?

日本には四大公害といわれるものがあります。日本は戦後、高度経済成長期(1950年代~1970年代)に突入しました。

そして、人間の産業活動により排出された有害物質が、周辺住民の健康に影響を及ぼし、公害病を引き起こしました。その中でも特に症状のひどいものが四大公害病といわれている病気です。

水俣病

1956年熊本県水俣湾で発生しました。原因は有機水銀です。主な症状として、四肢末端優位の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄、聴力障害などがあります。症状が重篤だと、死亡する例がありました。

第二水俣病

1964年新潟県阿賀野川流域で発生しました。原因は有機水銀です。主な症状として、四肢末端優位の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄、聴力障害などがあります。症状が重篤だと、死亡する例がありました。

水俣病と第二水俣病は、似たような症状でした。

四日市ぜんそく

1960年から1972年まで三重県四日市市で発生しました。原因は、亜硫酸ガスを主とする大気汚染です。主な症状として、気管支炎や気管支ぜんそくや咽喉頭炎など呼吸器疾患がありました。また、症状が重いと呼吸困難に陥り死に至るケースもありました。

イタイイタイ病

1910年から1970年前半にかけ富山県神通川流域で発生しました。原因は、カドミウムです。主な症状として、骨がもろくなり、ちょっとした動作でも骨が折れてしまう症状がありました。

60年間もこの病気が存在した理由としては、カドミウムが含まれた水を飲み続け、骨に一定量蓄積されないと症状が現れなかったためといわれています。

  • 予想問題>四大公害病をすべて答えなさい。
  • 答え>「水俣病、第二水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病」
押さえるべきポイント:四大公害病では、病名・発生年・場所・原因を覚えておくことがポイントです。

公害対策基本法とは?

この、四大公害病を受け政府は1967年8月3日に公害対策基本法を成立させ施行しました。

国民の健康で文化的な生活を確保するうえにおいて公害の防止がきわめて重要であることにかんがみ、事業者、国及び地方公共団体の公害の防止に関する責務を明らかにし、並びに公害の防止に関する施策の基本となる事項を定めることにより、公害対策の総合的推進を図り、もつて国民の健康を保護するとともに、生活環境を保全することを目的として制定(引用元:Wikipedia)

この法律の目的は、上の文章からもわかりますが「公害の防止」です。

制定当時、公害は「大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭」の7つを規定していました。

しかし、1993年11月19日に環境基本法の施行とともに本法案は効力を失い環境基本法へ統合され廃止になりました。

  • 予想問題>「公害対策基本法では、公害を7つ制定しましたがそれをすべて答えなさい」
  • 答え>「大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭」
押さえるべきポイント:この分野では、この法律はなにを公害としていたのかが重要なポイントなので覚えておきましょう。

環境基本法とは?

環境基本法は、1993年11月19日に施行されました。

それ以前は、公害対策基本法で公害を、自然環境保全法で自然環境対策を行っていましたが、そのころから問題視されていた「地球環境問題」が含まれていないことから、制定されました。

これにより、公害対策基本法は廃止、自然環境保全法は改正されています。

環境基本法は、日本の環境の根幹に関する法案で今ではこの法案がないと
日本の環境は成り立たないと言えます。

また、この法案ではいままで詳しく決められていなかった事柄に関して決められており「公害が発生した場合はどこが補償し、どこが処理するなど」が決められています。

つまり、四大公害病が起き、政府が迅速な対応を行うことができずに被害を拡大させてしまったために、二度とこんな悲惨なことを起こさないための予防として制定されたと言えます。

  • 予想問題>環境基本法制定に伴い廃止された法と改正された法を答えなさい。
  • 答え>「廃止:公害対策基本法、改正:自然環境保全法」
押さえるべきポイント:この分野では、この法律はいつ制定されただけ覚えておけば大丈夫です。高校に入ったら、詳細について覚える必要性があります。

汚染者負担原則とは

汚染者負担原則とは、汚染した人もしくは会社が原則としてすべてを賠償するということです。

ただ、この場合、賠償の費用を払うのは会社ですよね。そのため、その会社が生産している商品を買う消費者が、費用の一部を賠償しているということになります。

なぜなら、商品に賠償額を上乗せして販売すれば、小売価格は上昇します。それでも必要な消費者は買うので「小売価格-利益-コスト=賠償金」という方程式からわかるように、賠償金が多少上乗せされているのです。

汚染者負担原則は、日本では1973年に制定された「公害健康被害の補償に関する法律」という名前で存在しています。

内容はほとんど変わりませんが、ここでは障害保障費、児童補償手当、療養手当、葬祭手当の補償等をすることを企業や国、地方自治体が行うことを定められています。

  • <予想問題>汚染負担者の原則は、日本ではなんといいますか?
  • <答え>「公害健康被害の補償に関する法律」
押さえるべきポイント:この原則は、日本ではどのような言葉に置き換えられているのかという部分を覚えておきましょう。

注意すべきポイント!

四大公害病

四大公害病では、水俣病と第二水俣病の症状はほとんど変わらないため、「水俣病」と「第二水俣病」をごちゃごちゃに覚えてしまう人がいるようです。なので、発生場所と発生年月だけ覚えておきましょう。

その他法律

公害対策基本法と環境基本法は違う法律です。どちらが、先に廃止になったのかごちゃごちゃにならないように注意してください。

また、これらの法律が制定・施行された年も混ざらないように注意が必要です。

これらの法律は、年号と一緒に覚えたほうが簡単に覚えられます。定期テスト等では、地域により多少変わりますが多くの場合、「年号」と「法律名」で聞かれ、「どちらが先に廃止になった」という問題が出題されます。

なので、「年号」と「法律名」を覚え、「年号が早いほうが廃止になる」と覚えれば簡単に暗記できますよ!

おわりに

みなさんのお役に立てれば幸いです。

(image by amanaimages)

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