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中学現代文!見分けるのが難しい断定の助動詞「だ」の学び方

ここでは、助動詞」を勉強しましょう。「だ」は似たような言葉が多く、その区別を試験に出されたら、かなりの強敵です。

助動詞とは付属語活用がある単語を指します。

意味

「だ」の意味は断定です。明確に判断を下すことです。

活用

上の表のように活用します。形容動詞の活用に似ています。形容動詞を復習しましょう。

ただし、連用形には「に」がありません。

連体形「な」は、「雨・・の(ん)・だ」「雨・・ので」「雨・・のに」のように「の」「ので」「のに」があとに続く場合にのみ現れます。

接続

「だ」が接続する語

「だ」の接続はとても複雑です。次のような単語につながります。

  • 名詞(体言)
  • 一部の副詞
  • 一部の助詞
  • 動詞・形容詞・一部の助動詞の連体形
連体形は、終止形という見解もありますので、最終的にはお使いの教科書の内容に従ってください。

接続の仕方

接続の仕方を表にまとめました。表の上端は「だ」の活用形です。命令形は除外してあります。左端は「だ」が接続する品詞と具体例です。太字が助動詞「だ」を活用した形です。

名詞・副詞・助詞という活用のない単語につながる場合と、動詞・形容詞・助動詞という活用のある単語につながる場合とでは、かなり違っていることが分かります。また、活用語の連用形「であろう」は余り使われません。

「だ」の見分け方

では、いよいよ「だ」の見分け方に入りましょう。

1)これは私の自転車

この「だ」は断定の助動詞です。「自転車」は名詞です。「だ」が名詞に接続していれば、断定の助動詞です。

「彼は病気だ」のように「病気だ」が名詞+助動詞なのか、あるいは形容動詞なのか、一見紛らわしいものもあります。その場合、「だ」を「な」に換えて、名詞を修飾できるかどうか試してください。

すると「病気な人」のようになって変です。「な」がつけられないのは、形容動詞ではない証拠です。そこで「病気だ」は名詞+助動詞だと判断できます。

名詞が名詞を修飾するときは「病気の人」となります。

次にその他の「だ」を検討しましょう。

2)彼は元気
3)ぼくはフランス語を学ん

2は「元気な人」のように、「だ」を「な」に換えて、名詞「人」につなげることができます。ですから、「元気だ」は形容動詞で、「だ」は形容動詞の活用語尾になります。

3の「学んだ」も2と同じようにしてみましょう。もちろん「学んな人」とは言えません。この場合、「学ん」は動詞で、「だ」は過去の助動詞です。

本来の形の「た」が、接続する特定の動詞の影響で「だ」と濁ったものなのです。このように「た」を「だ」に変えるのは、五段活用動詞のイ音便と撥音便(はつおんびん)です。例えば、「急だ」(イ音便)、「飲だ」(撥音便)などがあります。

以上の1、2、3が見分けの基本となります。

他に、伝聞の助動詞「そうだ」、たとえの助動詞「ようだ」の一部である「だ」もあります。

「だ」の見分け方・発展

上記の「だ」の区別が十分理解できたら、次の区別にも挑戦してみましょう。

1)この国は自由
2)この国にないものは自由

1の「自由だ」は国の状態を表しているので、形容動詞「自由な」の終止形です。ですから、「だ」は形容動詞の活用語尾です。一方、2の「自由だ」は、自由という「もの」を表しているので、「自由」は名詞で、「だ」は断定の助動詞です。

この2つは意味から区別できますが、それ以外の方法もあります。1と2に「とても」という副詞を加えると次のようになります。

1)この国はとても自由だ。
2)この国にないものはとても自由だ。

1は自然な日本語ですが、2は変です。自然な場合は、「自由だ」は形容動詞で、変な場合は、「自由だ」は名詞断定の助動詞と考えます。

「で」の見分け方

断定の助動詞「だ」には、その連用形」の区別の問題もあります。「で」の区別を完全にやろうとすれば、助詞までよく理解していないといけませんので、大変です。しかし、高度な文法問題を出す高校を受験する場合などは、やはり対策が必要です。

1)彼は日本人ある。

1の「で」は断定の助動詞の連用形です。「~である」の形で断定しています。そして「で」は名詞「日本人」に接続しています。この「で」は、「名詞+で+ある」の形でよく出題されますので、はじめから暗記しておいた方が安全です。

また「日本人ない」「彼は日本人、彼女は中国人だ」の「で」も同じものですので、注意しましょう。「日本人ではない」などと、「で」のあとに助詞が入ることもよくあります。

次にそれ以外の「で」を検討していきましょう。

2)ここは静かある。
3)雪が降るそうある。
4)まるで天使のようある。
5)鳥が飛んいる。
6)今日は車来た。
7)安いの、買った。
8)いくら呼んも、来ない。
9)お茶もどうですか。

いかがでしょうか。実際にはこんなに多くの種類が一度に出題されることはまずないでしょう。ただ少なくとも1と2の区別はつけられるようにしましょう。

2の「で」は形容動詞静かだの連用形の活用語尾です。「で」を「な」に換えて、「静かな公園」のように名詞を修飾できるので、「静かで」は形容動詞です。また、見分けるためには、形容動詞が状態や性質を表すことも覚えておいてください。

3は伝聞の助動詞そうだの連用形の一部。4はたとえの助動詞ようだの連用形の一部です。

5は「飛ぶ」と「いる」をつないで補助の関係をつくる接続助詞」です。「飛ん」という撥音便の影響で「て」が「で」と濁っています。

6は手段を表す格助詞」です。この助詞は、場所や理由など様々な意味をもち、よく出題されます。

7は順接を表す接続助詞のでの一部です。8は逆接を表す接続助詞でもの一部です。「呼ん」という撥音便の影響で「ても」が「でも」と濁っています。9は、漠然とだいたいのことを示す副助詞でもの一部です。

以上、少し詳しく説明しましたが、試験ではこのような知識を書かされることはまずないでしょう。普通は、同じもの同士や一つだけ違うものを選んだりする問題が出されます。

練習問題

では、問題を解いてみましょう。「で」の問題の方が「だ」より少し難しくなっています。解答は最後にあります。

「だ」の見分け

ア、イ、ウの「だ」と文法的に性質が同じ「だ」を1~9からすべて選べ。

ア)服を脱い
イ)あれがアルプス
ウ)波は穏やか
 
1)君の態度は妙
2)コツをつかん
3)民衆が求めるのは平和
4)昼休みは12時から
5)彼は家をつい
6)私は野菜が好き
7)出席する予定
8)雨がやん
9)彼女はとてもほがらか

「で」の見分け

ア~コの文から「で」が文法的に同じもの同士を2つずつ5組まとめよ。

ア)私が責任者ある。
イ)道がこんいた。
ウ)台風遅れた。
エ)ここは快適はない。
オ)読んも分からない。
カ)薬をのんおく。
キ)昨日はゆかいあった。
ク)ふんもこわれなかった。
ケ)公園遊んだ。
コ)兄は16歳、弟は13歳だ。

おわりに

お疲れさまでした。見分けの問題をマスターするためには、大変でしょうが、多くの問題を解いて慣れるのが一番だと思います。がんばってください。

解答

「だ」の見分け

ア:2、5、8(過去の助動詞)
イ:3、4、7(断定の助動詞)
ウ:1、6、9(形容動詞の連用形の活用語尾)

「で」の見分け

アとコ:断定の助動詞
イとカ:補助の関係をつくる接続助詞
ウとケ:格助詞。ウは原因、ケは場所を表す。
エとキ:形容動詞の連用形の活用語尾
オとク:逆接の接続助詞「でも」の一部

(image by 足成)
(image by 筆者)

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