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    マイホーム建築用語:「木造在来工法」の基礎知識

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    地震大国の日本では、家づくりにおいて「どれだけ耐震性があるか」というのは大事な観点。また、長く付き合っていくからこそ、耐久性や設計・増改築の自由度も気になります。そうなると、自然と目が向くのが「工法」です。

    今回は、数ある工法の中から「木造在来工法」に注目して基礎知識をまとめてみました。これからマイホームを建てようと考えている方は、是非ご覧ください。

    本記事は、株式会社ザ・ハウスのご協力により、2013年に執筆されたものです。

    木造在来工法の基礎知識

    日本で最も広く普及している在来工法は、伝統工法による木の技術を生かしつつも、仕口や継手といった接合部分を金物などで補強し、壁を強固にしていった工法です。

    従って、伝統工法のように力を骨組みで分散して柔らかく受けるのではなく、建物が地盤と一体になった固い耐震構造といえます。

    厳密にはある1つの工法の名ではなく、総称として呼んでいるため、現在も地域的な差や技術レベルに大きな幅があります。

    以下、ポイントごとの特徴をまとめていきます。

    構造

    鉄筋コンクリートの基礎の上に木材の土台、柱、梁と組み上げて骨組みができます。そこに筋かいや火打ち材、金物などの補強材で強度を高めていく工法です。

    最近では構造用合板やパネルなどを用いて、2×4工法の「面」の強さを取り入れた軸組工法も多く採用されています。

    耐震性

    鉄筋コンクリート造などの重く硬い建物と比較して耐震性に劣るイメージがあるかも知れません。しかし、建物に加わる地震の力はその質量に比例するため、木材の比重が軽い割には強いという性質は有利に働きます。軽く柔軟性を持つ木造の特徴を考慮し、きちんとした設計と施工をすれば一概に劣るとはいえません。

    斜め材(筋かい)や構造用合板などを使った耐力壁と構造を補強する金物により地震に耐えるので、必要な量の耐力壁をバランス良く配置することが大切です。

    耐久性

    鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比較して耐久性は短く、一般的には約30年くらいで大規模な修繕が必要と言われています。

    湿気に弱いため、防湿、防腐、防蟻処理が必要です。

    施工性

    施工する職人のレベルにより仕上がりに差が出やすい工法です。ただし、歴史が長く、広く普及しているだけに施工数はどの工法よりも多いといえます。

    自由度

    自由度は高く、様々な敷地にあわせた設計が可能です。

    窓などの開口部の位置や大きさも比較的自由に設計することができます。

    工期

    規模や条件によりますが、約5~6ヶ月となります。

    2×4工法やプレハブ工法と比較すると長くなります。

    コスト

    他の工法と比べてコストは低く、例えば平成16年度の旧住宅金融公庫の調査では全国平均551,410円/坪となっています。

    解体費も安価で、構造体が軽いため地盤への負荷が少なく、地盤改良などの費用も抑えることができます。

    増改築のしやすさ

    他の工法と比べて、自由に増改築しやすいのが特長といえます。

    おわりに

    不安や心配の多い時代だからこそ、しっかりと我が家の「工法」を確認しておきたいですね。

    (image by 筆者)

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