\ フォローしてね /

隣家への配慮を怠って設計変更を求められたときの対処法

このライフレシピのもくじたたむ

住宅設計を依頼するとき、すべてが順調に進むとは限りません。場合によっては、様々なトラブルが起こりえます。

今回は、「隣家への配慮を怠って設計変更を求められた」というケースの対処法を紹介します。

本記事は、株式会社ザ・ハウスのご協力により、2013年に執筆されたものです。

ケース

状況

建替する時、建築家には最優先の要望として、「近隣に迷惑をかけない」家を要望していた。

しかし、図面ができあがって説明にいったところ隣人に激怒された。隣地との距離や日照に対する配慮が不足している、とのこと。

建築家の判断もあり、全面的に図面を書き直すことになったのだが、建築家から追加の設計料を請求された。

疑問

最初から隣人に気配りをしてもらいたいと要望していたにも関わらず、建築家が配慮不足の提案をしたために設計をやり直すことになった訳で、追加の設計料を払うことが納得できない。

対処法

設計において一番難しいのが隣家との関係

家づくりで一番あいまいで難しい問題が隣家との関係です。昔からのお付き合いということで、一番に配慮したいというお気持ちはとても理解できます。

しかし、その指示だけでは「建て主の権利を守った上で、可能な限り配慮する」という理解をしてもおかしくありません。

設計士は建て主の利益を一番に考えるもの

設計者の第一義は建て主の利益を守ることです。その前提での隣家への配慮となると、隣地境界との距離を民法に従って開ける、騒音の少ない工法を取る、工事の日程を配慮する、事前説明を十分に行うなどが考えられますが、これ以上の隣家への配慮は建て主の利益との引き換えになります。

例えば、法規で定められている以上に余裕を持って境界との距離を広くとったり、日照への配慮をすればするほど、建てられる建物の広さは確保できず、その家自体の計画がままならなくなってしまう可能性があります。

そうならないためには、具体的な建て主の指示が必要であり、それなくしては設計者はどの程度の配慮が必要かの判断ができません。

追加料金を支払う必要がある

このケースは、もし相談者が具体的な隣家対策の指示を出しておらず、建築家が建築基準法や民法を守った設計をしたのであれば、設計変更が生じた原因が建築家にあるとは言えません。契約内容に従って、設計変更に伴う追加料金を求められた場合は支払う必要があります。

おわりに

こういったトラブルでお悩みの場合は、ぜひ参考にしてみてください。

(image by 筆者)

このライフレシピを書いた人

編集部にリクエスト!

「こんなライフレシピがほしい」や「ここがわかりにくかった」などをお送りください。