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    それなりに芸術的な建築写真を撮る方法

    建築写真は人物撮影と異なり、被写体が動くことがありません。一見、簡単なように思われますが、動かないからこそ難しい撮影になります。

    外観を撮るのか、内観を撮るのか、芸術的写真に仕上げるのか、建築物を紹介するだけに撮るのか、などによって撮影方法がまったく違ってきます。

    今回は外観をそれなりに芸術的に撮ることを主眼とした撮影のコツを紹介します。

    カメラの設定

    建築写真の基本はすべてにピントが合っていることが基本とされています。他の写真分野では「ボケ」がひとつの味わいになっていることがありますが、建築写真にはそうした技術は一切不要です。

    ピントが合うことは被写界深度が深いことと同等ですから、絞り数値は大きくなります。

    建築写真の撮り方

    出来上がりの写真をイメージする

    芸術的な範疇の写真にするために、対峙する被写体をどのように「料理」するかという事前イメージが必要です。そうしたイメージ構築から、カメラアングルや構図などが自ずと決定します。

    極力、三脚を使うと便利

    太陽光が豊富でも被写界深度の関係からスローシャッターになる傾向がありますので、三脚を使うと写真がブレる心配がありません。

    無論、手持ち撮影でも構いませんが、動かない建築物ですから、じっくり撮影できる三脚が便利です。

    アングルを変えて最上の写真を目指す

    正面ばかりから撮っていては面白味がでません。アングルを変えて、さまざまな角度から写真を撮りましょう。例えば、斜めからの写真は被写体の側面が見えます。

    但し、完全に斜めは横向きに写真になりますので、正面7に対して側面3の比率で撮影をすると、意外性のある写真になります。

    水準器や水平器を使うと便利

    建築写真の基本のひとつに「水平を取る」ことが挙げられます。傾いた建築物が存在しないように、撮った建築写真は傾いてはいけません。

    そこで水準器や水平器を使うと、確実に水平を取ることができます。

    ファインダーを格子のついたものにする方法も「水平を取る」ことになります。

    撮る際のコツ

    スタジオ撮影と異なり、自然光で撮ることになります。しかし、同じ晴天でも午前中の斜光と、昼間のトップ光でも条件が違います。

    また、同じ午前中でも夏の光は上から強く、冬の光は斜めでやさしいのが特徴です。

    それぞれの条件次第で撮影方法が違いますように、同じ建物でも印象がまったく違うのが建築写真の根本ですので、これらを条件から自分がイメージした写真を撮りたいものですね。

    筆者が撮影した建物の一例

    冒頭の写真とこの写真は、寺院の本堂を撮影したものです。

    本堂にあたる大堂の高さが10m以上もあり、下から仰ぐことになりますが、寺院の持つ歴史的な威厳を重量感に変えて表現するのが狙いでした。

    おわりに

    建築写真の大家は写真界の大家と評されますように、その奥義は写真撮影の極みです。

    建築写真の撮影技術は一朝一夕では得ることが出来ません。しかし、それだけ建築写真は魅力ある被写体と言えるかもしれませんね。

    (photo by 筆者)

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