今回は、「金融のはたらき」について学びます。「金融、日本銀行、公定歩合、金融政策、管理通貨制度」とはどういったものを指すのかを勉強しましょう。
おさえるべきポイント!
金融とは?
金融とは「お金の融通」の略語で、「お金が余っている人からお金に困っている人へ資金を調達する」という意味です。
日本銀行とは?
日本銀行とは、銀行の中央に位置している銀行であり、民間人が使う銀行のまとめをしています。
1882年に日本の唯一の中央銀行として設立されました。日本銀行では民間人がお金を預け入れることはできず、民間人が使っている貨幣の発券銀行として日本銀行券の発行や管理をしています。
公定歩合とは?
公定歩合とは、日本銀行によって決められ、景気が良い場合には高く設定され、景気が悪い場合には低く設定されます。
これによって、景気が良い場合には預金やローンの金利が上がり、通貨の流通が抑えられ、景気が悪い場合には金利が低くなって、通貨の流通を促進する意味合いを持つということです。
つまり、景気がいいとお金が回りますので金利を上げて通貨の流通をおさえます。 反対に、景気が悪いとお金がまわりませんので金利を下げて通貨の流通を促すということです。
金融政策とは?
金融政策とは、一言で言うと「日本銀行が景気を安定させるために金融市場に対し行う経済政策」です。「金融市場」とは、読んで字の如く「金融が取引される市場」のことです。
景気が悪くなった際に行われる金融政策を金融緩和といい、景気が良くなりすぎたした際に行われる金融政策を金融引き締めといいます。
管理通貨制度とは?
管理通貨制度とは、「通貨の発行量を日本銀行が調節することで、物価の安定、経済成長、雇用の改善などを図る制度のこと」を指します。
たとえば、通貨をどんどん発行しすると通貨の価値が落ちてしまい、今まで100円だったパンが急に1万円になる可能性があります。このようなことにならないように日本銀行が通過の発行量を調整することを管理通貨制度と言います。
注意点
現在、公定歩合ではなく「基準割引率および基準貸付利率」という言葉が使われています。なぜなら、金融の自由化に伴い銀行の金利も自由化されたため公定歩合によって利率を調整することができなくなったからです。
ちなみに、現在の割合は0.3%(2012年4月現在)となっています。
おわりに
私たちに直接関係してくる「金融」のはたらきを知っておくと得かもしれませんよ!
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