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株の買い時を見分けるための3つの指標&買い時判断法

筆者は株投資を始めてから30余年経ちます。これまで実際に行ってきた株の買い時の見分け方について述べます。筆者が主に利用してきた指標はサイコロジカルライン、出来高、チャートの3つです。それぞれについて説明します。

1:サイコロジカルライン(psychological line)

サイコロジカルとは「心理的」という意味で、株高の日がそう何日も続かない反面、株安の日もいつまでも続くものではない。このようなリズムが根拠となった指標です。

例えば12営業日の間において、前日より値上がりした日(+)と値下がりした日(-)の割合を%で表すとなると、こうなります。

サイコロジカル=12営業日中の(+)の数÷12

例えば12日間で(+)の数が3、(-)の数が9であれば、サイコロジカルは

3÷12=0,25

つまり25%です。

なぜ、12日間かという特別な根拠はありませんが、通常最も使われている日数です。この数値を連続して取り、グラフ化したものがサイコロジカルラインになります。

株の買い時の見分け方

仮に、株価が毎日のように上がっていくとしましょう。すると、サイコロジカルの数値(%)も高くなっていきます。例えば、12日間連続して上がり続ければサイコロジカルの数値は100%(12÷12=1=100%)になります。

しかし、実際の人間の心理として、サイコロジカルが100%にならなくても、75%あたりまでくれば「そろそろ天井ではないか」と考える人が多くなってきますので、買いから売りに変わる可能性が高まります。

逆に、株価が連日下がってきたとしましょう。すると、サイコロジカルの数値も下がってきます。12日間連続して下がり続ければサイコロジカルは0%になりますが、下がる過程の中でその傾向が推測できてきます。そこで、また人間の心理として、25%あたりまで下げてくれば、「そろそろ底辺だ」と考える人が増えてきます。そこが買いどきになる理由です。

なので、おおよそ25%以下(12日間のうち(+)が3以下)が底値圏で買い時になり、75%以上(12日間のうち(+)が9以上)が天井圏で売り時になります。

2:出来高

株式市場には株を売る人と買う人がいます。買い残(買われた株数)と売り残(売られた株数)があります。この売り買いが成立した株数のことを出来高と言いますが、今後の株価の動きがおおむね予想できます。

株の買い時の見分け方

株価が上昇しはじめると「いま買っておけば儲けることができる」と考える人が増えてきます。そのため、株価が上昇するにつれて、出来高も上昇していくことになります。一方、株価が下落してくると、誰しも「いま買うとさらに下がりそうなので損をする」と考えますので、買う人が減ってきます。従って、出来高が細ってきます。

このように、株価が上昇する過程では出来高も上昇し、株価が下落していく過程では出来高も下落することが多いです。逆に言えば、「出来高が伸び始めたら、株価も上昇する可能性が高い」と考えることもできます。また、「出来高が落ち始めたら株価も下落する可能性が高い」とも言えます。このことが、売買のタイミングをつかむためのポイントになります。

なので、買い残と売り残の双方、つまり出来高が徐々に下がっていき、下がりきって、買い残が売り算より増して行きはじめ、その差が段階的に大きくなって出来高が増えてきた時が買い時になります。

今は日本経済新聞や、各種主要新聞の株式欄には出来高の数値が記載されていますが、ネットを利用することをお薦めします。筆者はいつも日本経済新聞のネットサイトを見ています。出来高グラフを見ると、その増減傾向がよく分かります。また、この出来高の動き方はサイコロジカルやチャートとも、おおむね連動していることがわかります。

3:チャート分析

株価の動きをグラフにすることで、どのような動きをしたかを一目でみられるようにすることが考えられ、ここで使うグラフのことをチャートと呼ばれています。

また、チャートにはいろいろな種類がありますが、最も使われているいるのは「ローソク足」です。これは始値・終値・高値・安値の株価を使ってつくります。指標としては単に「足」で表示していることが多いです。日足、週足、月足があります。毎日・一週間・一ヶ月間の株価の動きをグラフ化したもので、どのような動きをしたのか、一目でわかります。短期的には日足、長期的には月足で判断します。

株の買い時の見分け方

  • その1

チャートをよく見ると、ある期間をもって周期的に下げていくことがあります。その周期が、3段下げ続けた時点が概ね買い時になります。その理由は、株価が上昇する前の傾向(トレンド)は3段下げになることが多いからです。

株価が上昇して天井圏になると、「そろそろ危ない」と売りに回り、下がり始めます。そして、ある程度株価が下がると「安くなったから買いだ」と思う人が出るので、一時的に戻ります。しかし、上昇中に買っていて売り損ねた人が、戻ったところで売りに回るので、再び下がります。これを繰り返して3段下げしたところは、安値圏(底値圏)と判断されます。そこが買い時になります。

  • その2

チャートが下げ続け、下ひげ(売られて大きく下げ、また買われて売られた分を戻して終わる)が出た時は概ね底値圏になり、買い時になります。

これは、株価が下がり続けている中で、さらに売られて下げたが、その後、買いが入って、終値が始値近くまで押し戻されたということです。売りたい人の大多数が売り、その反面、買いたい人もかなり出始めてきたということで、これから先は上昇過程に入ると予測され、買い時になるということです。

  • その3

前日・前週・前月の株価(始値・高値・安値・終値)を大きく上回わって上昇し始めた時(大きな陽線が出た時)が買い時です。

前・前週・前月まで停滞していた株価が、世情・業績好転などにより、著しく好転し始めたため、前の株価を払拭し、大きく上昇し始めた、ということになります。今買えばこれから先上昇が見込まれると予測されるため、買い時になるということです。

買い時の判断

まず、チャート解析をするのがよいです。なぜなら、「チャートには、業績・災害・円高・景気対策といった様々な要因が一切合切、織り込まれている」ということが第一の前提になっているからです。

つぎにサイコロジカルラインと出来高を同時に見ることで最終の判断ができます。理想的には、チャート上での買い時を確かめつつ、サイコロジカルライン上の買い時と出来高上の買い時で絞り込んでいき、この3つがマッチした時が、買い時のベストタイミングになると考えられますが、実際は無理なことです。

株は生きものです。日々変動しています。然るに、上記3つの買い時条件をピタッと同時に100%捕らえることは、ほぼ不可能です。

従って、3つの買い時条件が、それぞれ70%程度のところで揃うならば、そこが買い時であると言ってよいかと思います。

おわりに

世の中の様々な情勢で株価はうごきます。それが、チャートに現れます。それと連動してサイコロジカルラインや出来高にも反映されます。最終的に具体的数値で一目でわかるのはサイコロジカルです。出来高もグラフで追いかけていくと傾向がわかります。この3つの買い時指標が重なる頃合を計ることが大事です。
 
今はネットであらゆる角度から分析した指標が沢山あります。筆者も折に触れ様々な指標をみますが、買う時は普段から常に目を通している上記の3点は欠かせません。

実際に試してみることで、より一層理解できると思います。ご成功をお祈りいたします。

(photo by 足成)

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