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【住まいづくりの基礎知識】ユーティリティーの考え方

ユーティリティーとは家事を行う部屋のことを指し、キッチンや洗面室に接して設けられることが多いです。

ここでは、住まいづくりの基礎知識として、ユーティリティーの考え方をご紹介します。

本記事は、OZONE家designのご協力により、2013年に執筆されたものです。

ハウス・ホールドの視点

日常を心地よく快適に過ごすためには、生活に必要な物の手入れやメンテナンスによる「ハウス・ホールド(家庭の維持管理)」が大切です。

ハウス・ホールドには、掃除や洗濯に加え、家電品の簡単な修理や家事事務などがあります。

どんなに豪華なインテリアでも、うす汚れていては台無しです。

掃除が行き届き、整頓されているインテリアは、豪華さとは無縁でも、心地よく快適に過ごすことができます。

ユーティリティーでの作業と必要な設備

ユーティリティーには、通常、洗濯機・乾燥機が設置されます。洗濯を中心にしたユーティリティーでの作業を楽しく、明るく行うための工夫には、例えば次のようなことが挙げられます。

机を置く

ユーティリティーにちょっとした机を置けば、アイロンがけや裁縫などの家事作業に加え、家計簿の記帳や手紙などの家事事務もできます。

照明やコンセントの位置に配慮することを忘れないようにしましょう。

洗濯流し(スロップシンク)を置く

洗濯流しは子どもの泥汚れの衣服や、乳幼児がいる家では汚物で汚れた下着やおしめの予洗いをしたり、泥つきの野菜を洗ったりするのにたいへん便利です。

また、給湯ができるようにしておけば、油のこびりついた調理道具や換気扇フィルターの掃除も簡単にできます。

家事作業の動線とスペース

動線をよく考えて

動線とは人の移動の軌跡や方向のことを指します。

動線が能率的に設計されていないと、生活がスムーズに運ばず、住まい全体の機能が十分に働きません。

特に主婦にとって、キッチン・ユーティリティーなどを結ぶ家事動線は、最も身近な日常の繰り返し動線となるので、自分の使い勝手に見合った配列をとるべきです。

欧米などでは、ユーティリティーとキッチンを一体化させたユーティリティーキッチンが一般的なレイアウトになっています。

主婦作業の動線は、長さの短縮によって効率化を目指すようなプランニングをすることをおすすめします。

ユーティリティーのためのユニット

ユーティリティーには、概してスペースを広くはとりにくいものです。

ユニットを取り入れれば、限られたスペースをすっきりと見せることができます。

ランドリーユニットを併用すれば、さらに整然とした空間になります。

ユーティリティーの位置とレイアウト

各家庭の生活パターンや作業のパターン、ライフスタイルを考え、配置を決めることが大切です。

ユーティリティーの位置は、キッチン・勝手口と浴室を結ぶ動線の一部に設けるのが、最も使いやすく機能的といわれています。

住まいの水廻りのレイアウトは、大きく次の4つに分けられます。

キッチンと一体型

調理と洗濯は家の中での家事労働の中心です。

これをワーキングスペースとしてまとめ、 空間として一体になった場所で連続して行えるようにしたのがこのタイプです。

I型キッチンに対面してユーティリティーを設けたり、キッチンスペースをそのまま一直線に延ばしてユーティリティースペースにつなげるプランが考えられます。

空間がリビングダイニングと連続している場合、目隠しが必要となります。また、洗濯機や洗濯流しの部分を建具などで隠す必要があります。
ビルトインタイプの洗濯機、乾燥機やカウンターに組み込んだ掃除用シンクを設ければすっきりとまとまります。

サニタリーと一体型

マンションなどに多くみられるタイプです。

洗濯物は主に入浴時に出ることを考えると、サニタリーとユーティリティーを一体化させる方が合理的です。

ポイントは、洗濯機の位置に注意することです。

洗濯機を窓の前や洗面カウンターと直交する形で配置すると、非常に使い勝手が悪く、乾燥機を設置した際に、採光が得られなくなったりする場合があります。

また、浴室に乾燥機能を備え付けた場合は、やはり洗濯スペースは浴室のそばにあった方が効率的です。

サニタリーは来客が使うこともあるので、外観が見苦しくないようビルトインタイプにするか、建具をつけて隠せるようにしましょう。

キッチン・サニタリーの双方と一体型

水廻りを集中させることで、いくつもの家事を同時進行でき、家事効率をよくすることができます。給排水設備のコストを抑えることもできます。

ユーティリティー独立型

スペースに余裕があるなら、独立したユーティリティーをつくることもいいでしょう。

ユーティリティーを独立させ、その分、家事デスクを広くとれば、家事作業や事務のほかに、主婦の趣味室、個室として使用することができます。

ユーティリティーを、キッチンやサニタリーと完全に切り離すのではなく、区切っても、それぞれがうまく連携できるようなゾーニングをすることが大切です。

おわりに

ここでは、住まいづくりの基礎知識として、ユーティリティーの考え方についてご紹介しました。

機能的なユーティリティーを設けることで、家事の負担が少しでも軽くなるといいですね。

(image by 筆者)

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