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超最低限の古典文法!まぎらわしい語の識別法厳選2題

はじめに

「古文なんて使わないのに、何で勉強しなきゃいけないの?!」「紛らわしすぎて無理!」

そう思っている少年少女のために、「超最低限」の「まぎらわしい語の識別」をご説明します。

なんとたったの2題です!しかも、この2題の区別ができるようになれば訳もやりやすくなるので、ぜひ軽い気持ちで読んでみてください。

「ぬ」と「ね」の識別を覚えれば世界が変わる!

「まぎらわしい語の識別」のほとんどは、重箱の隅をつつくような話で、訳にはあまり関係ありませんが、実は「ぬ」と「ね」だけは区別できないと困ります。

なぜかというと、この二語の識別には「打消」が絡んでくるからです。「打消」に気づかないと、文章の意味を正反対に取ってしまうという、恐ろしい落とし穴が待っています。

いきなり脅してしまいましたが、あっという間に区別できるようになるので、安心して読んでみてください。

1:「ぬ」の識別

「ぬ」の識別は3種類のみです。まずは解答をお示ししますが、ここは細かいところは今は気にしなくて良いです。

  • ナ行変格活用の動詞の一部の「ぬ」:「往ぬ=去ぬ=いぬ」と「死ぬ」の「ぬ」
  • 完了の助動詞「ぬ」の終止形の「ぬ」(た)
  • 打消の助動詞「ず」の連体形の「ぬ」(ない)

まずは「往ぬ=去ぬ=いぬ」と、「死ぬ」の「ぬ」ですね。これは「ぬ」ではなく、「往ぬ」や「去ぬ」や「死ぬ」の一部の「ぬ」です。ですから、普通に「行く」「去る」「死ぬ」などと訳せば良いのです。

問題は

完了「た」と訳す「ぬ」

打消「ない」と訳す「ぬ」

が存在していることですが、これはとても簡単で、

「ぬ」が文が完了する場所=文の最後にあれば、「完了」です。「た」と訳しましょう。

逆に、「ぬ」が文の途中にあれば、「打消」なので、「ない」と訳します。

「春きぬ。」は「完了」で「春が来た。
「こぬ人」は「打消」で「こない人」

2:「ね」の識別

実は「ね」の識別は「ぬ」の応用で、3種類とも区別の仕方は「ぬ」と同じです。解答を先にお示しすると、

  • ナ行変格活用動詞の命令形の一部の「ね」:「往ね=去ね=いね」と「死ね」の「ね」
  • 完了(強意)の助動詞「ぬ」の命令形の「ね」(~しろ、~してしまえ、命令口調)
  • 打消の助動詞「ず」の已然形の「ね」(ない)

「往ね~」はもうお分かりですね?命令形なので、「行け!」「去れ!」「死ね!」と訳すだけです。

そしてやはり、「ね」が文が完了する場所=文の最後にあれば、「完了」です。逆に、「ぬ」が文の途中にあれば、「打消」なので、「ない」と訳します。

ただし、ここで注意しなければならないことがあります。

実は、「ね」の場合は訳する時にひとひねりあります。完了の「ね」が強意の意味になり、ただの命令口調になるんです。

「帰り給ひね。

ならば、 要は「帰ってよ!」「帰れよ!」と言っているのです。

本当は「給ひ」があり、「Please」の思いが入るので、「帰ってください」ですが、今は気にしないでください。

ただしなぜか選択肢の出題の時には、「強意」がなくて、「完了」しかない場合があります。でも訳は、「た」ではなく、強い意味のこもった命令口調になるので、注意しましょう。

そして「見えども」と文の途中にある時は打消ですから、「見えないが」と訳します。

さいごに

お疲れ様でした!ここまで何とかついてこれましたか?ちょっと疲れてしまったかもしれませんね。まずはこれを何度もつぶやいて頭に叩き込んでください。

文が完了する場所にあれば、完了の「ぬ」「ね」
文の途中にあれば、打消の「ぬ」「ね」

その上で、この記事を数回読んで理解すれば、もう大丈夫です!さらにガイド本などで、「ぬ」「ね」だけに印をつけて区別できるかどうか練習すれば完璧です。

苦手な古文なんかに負けないでください!応援しています!!

(photo by 足成)

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