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    漢詩入門「胡隠君を尋ぬ」の読解のポイント

    漢詩「胡隠君を尋ぬ」は、分かりやすい詩なので、よく取り上げられます。漢詩の基本的な知識とともに勉強しましょう。

    訓読文

    書き下し文

    胡隠君(こいんくん)を尋ぬ  高啓

    水を渡り 復(ま)た水を渡る
    花を看(み) 還(ま)た花を看る
    春風 江上の路
    覚えず 君が家に到(いた)る

    句法

    • レ点:返り点の一つです。一文字下から上に戻れという意味です。
    • 一二点:返り点の一つです。二文字以上間をあけて下から上に戻れという意味です。
    • 覚=覚えず:「不」は打ち消しを表します。「不」は付属語(助動詞)ですが、付属語は書き下し文にしたときは、ひらがなにします。

    解釈

    隠者の胡さんを尋ねる 高啓

    川を渡り、また川を渡る。
    花を見、また花を見る。
    春風のそよぐ川沿いの道を行くと
    知らぬ間にあなたの家に着いていた。

    • 隠者とは、俗世間との交わりを絶って、人里離れた所にひっそりと住んでいる人のことです。
    • 作者の見た花は桃や李(すもも)のようです。

    鑑賞

    隠者を訪ねるのですから、おそらく気楽な気分でしょう。それに加えて、水がぬるみ、花が咲き乱れるのどかな春の風情に心を奪われる作者の気持ちを想像してみましょう。

    詩の形式

    五言(ごごん)絶句といいます。

    「五言=一行に漢字五文字。絶句=四行」と考えてください。

    なお、絶句はそれぞれの行に名前がありますので覚えましょう。

    1行目=起句
    2行目=承句
    3行目=転句
    4行目=結句

    押韻

    押韻(おういん)とは、詩にリズムをつけるために、同じ、または似た音をもつ言葉を一定のところに用いる技法です。五言絶句では承句(2行目)と結句(4行目)の最後が押韻する場所にあたります。

    「胡隠君を尋ぬ」では「花」と「家」の音読みが「ka」と「ka」で、同じになっています。

    作者

    高啓(1336-1374)は明を代表する大詩人です。

    練習問題

    • 冒頭の訓読文を書き下し文にしてください。
    • 書き下し文をもとに以下に返り点(レ点、一二点)を付けてください。

    おわりに

    漢詩は余り目立たない分野ですが、すばらしい作品が多くあります。この詩の勉強をきっかけに漢詩に興味をもってくれれば幸いです。

    (image by 足成)
    (image by 筆者)

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