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『論語』を読む時のポイント

中国の古典中の古典とも呼ぶべき『論語』、かつては日本の若者の必読書でした。ここではその中でも有名な一節を勉強していきましょう。

訓読文

書き下し文

子(し)曰(い)はく、「吾(われ)十有(いう)五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑(まど)はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)ふ。七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず」と。

教材によって読み方には多少異なる部分もあります。

注と重要句法

  • :「先生」という意味です。ここでは孔子のことを言っています。
  • 置き字です。音読の際は読まず、書き下し文に現れません。
  • 打ち消しの助動詞「ず」です。訓読文では必ず下から戻って読みます。
  • 天命:「天からの使命」という意味です。
  • :レ点と一点の組み合わせという返り点が付いています。まずレ点に従い、次に一点に従って読んでください。
  • :「道徳の規範」という意味です。

解釈

本文解釈

先生がおっしゃった、「私は十五歳で学問を志した。三十歳で独立した。四十歳で迷いがなくなった。五十歳で天命を知った。六十歳で人の言葉を素直に聞くようになった。七十歳で心のままに振る舞っても道を外れないようになった」と。

上の文章から年齢を表す熟語が生まれました。

  • 志学(しがく)=15歳
  • 而立(じりつ)=30歳
  • 不惑(ふわく)=40歳
  • 知命(ちめい)=50歳
  • 耳順(じじゅん)=60歳
特に「不惑」は今でもよく使われています。

解説

70歳を越えた孔子が人生を振り返って述べた言葉です。実は孔子の一生は挫折と苦難の連続でした。そのような中でもたゆまぬ努力を続けて自分を磨いていったことが伝わってきます。

孔子と『論語』について

孔子(紀元前552-479)は中国春秋時代の思想家で、儒教の始祖です。聖人としてあがめられ、現代まで中国のみならず日本にも非常に大きな影響を与えています。

『論語』は、孔子や弟子の言行がまとめられたものです。理想の政治や人の生きる道などについて説かれています。

練習問題

  • 1:冒頭の訓読文を書き下し文に直してください。
  • 2:書き下し文を参考にして次の白文に送り仮名と返り点を付けてください。

おわりに

『論語』は、ここで紹介したような短くて分かりやすい文章のまとまりです。現代語訳のついた本も色々と出ていますので、気軽に手に取って読んでみてください。

ひょっとすると、自分の身近に儒教の影響があることに気づくかもしれません。

(image by 足成)
(image by 筆者)

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