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中学で学ぶ返読文字を理解するポイント

返読文字とは、訓読文で必ず返り点が付いて、下から戻って読む字のことです。助動詞や助詞のような重要な役目を果たしています。

中学では「返読文字」という名称のもとに一括して勉強することはないでしょうが、実際には漢文の中で一部の返読文字にはふれているのです。

明確に「返読文字」と意識して勉強することは、その文字をよりよく理解して覚えることになり、読解力の向上につながるでしょう。

ここでは中学でも出会うことのある分かりやすい返読文字を紹介します。

返読文字の例

赤字がここで紹介する返読文字です。「なあんだ、これもう知ってる」と思った人も多いでしょう。それなら勝ったも同然です。

書き下し文

  • 1:春眠暁(あかつき)を覚えず
  • 2:人に施すことなかれ(「於」は置き字)
  • 3:備へ有れば患(うれ)ひ無し
  • 4:以て師たるべし(「矣」は置き字)
  • 5:君子の交はりは淡きこと水のごとし
  • 6:山青くして花然えんと欲(ほつ)す

解釈

  • 1:春は眠くて夜明けにも気付かない
  • 2:人にしてはならない
  • 3:準備があれば心配はない
  • 4:それによって教師になることができる
  • 5:立派な人の交際は水のようにあっさりしている
  • 6:山は青々とし花は燃えようとしている

返読文字の意味

例文に出ている返読文字の意味をまとめると次のようになります。

「無」の代わりに「莫」、「若」の代わりに「如」など、別の文字が使われることもあります。
「欲」の「ほつス」は歴史的仮名遣いです。現代仮名遣いでは「ほっス」となります。

おわりに

わりと易しかったでしょう?返読文字は、高校で習うものも含めて他にもあります。しかし、ここですでにかなりの部分を知ったわけですから、得をしたのではないでしょうか。

返読文字は自力で十分理解できますので、興味をもったら自分でどんどん調べるといいと思います。皆さんの健闘を祈ります。

(image by 足成)
(image by 筆者)

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