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    漢詩「春暁」を読み解くポイント

    春が来ると、日本人は漢詩「春暁」を思い浮かべます。特に最初の一句「春眠暁を覚えず」は、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。ここではそれほど日本人に親しまれている名作にふれてみましょう。

    訓読文

    書き下し文

    春暁(しゅんげう) 孟浩然

    春眠暁(あかつき)を覚えず
    処々(しょしょ)啼鳥(ていてう)を聞く
    夜来風雨の声
    花落つること知る多少

    結句(4行目)の読み方には諸説ありますが、教科書に従っておくのがいいでしょう。

    句法

    覚:否定を表します。「不」は打ち消し(否定)の助動詞。必ず下から戻って読む返読文字です。書き下し文では平仮名にします。

    解釈

    春の夜明け 孟浩然

    春の眠りは心地よく夜明けにも気付かない
    あちこちで鳥が鳴いている
    昨夜から風と雨の音がひどかった
    花はずいぶんと散ったのだろう

    鑑賞

    起句承句で春ののどかな雰囲気を伝え、転句で一転してただならぬ状況を表し、結句で両者を溶け合わせて雨上がりの華やかな情景を浮かび上がらせます。まさに典型的な起承転結の内容をもつ佳品と言えるでしょう。人気の秘密はこの巧みな構成にあるのかもしれません。

    詩の形式

    五言絶句です。

    押韻

    「暁(gyō)」「鳥(chō)」「少(shō)」です。五言絶句は、偶数句末で押韻する決まりですが、この詩では起句末でも押韻しています。

    作者

    孟浩然(もうこうねん)(689-740)は、唐の代表的な詩人です。山水詩に優れ、李白や王維と親交がありました。李白は「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」という有名な詩を作っています。

    練習問題

    • 最初の訓読文を書き下し文にしてください。
    • 次の白文に送り仮名と返り点を付けてください。

    おわりに

    いかがでしたか。おそらく高校生には易しかったと思います。ほとんどは中学の知識で理解できる内容でしょう。万一、分からない点、知らない点があったら、よく復習しましょう。

    (photo by 足成)
    (photo by 著者)

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