\ フォローしてね /

法学検定試験って?その内容と資格の活かし方

法学検定試験とは、法学検定試験委員会が実施している、国内で唯一「法学に関する学力を評価する」検定試験です。

新司法試験の受験資格を得られる法科大学院、いわゆるロースクールへの出願に際して利用される「法学既修者試験」と並んで、法学部に在籍している方や弁護士などを目指している方・法律を学んでる方には聞き馴染みのある資格かもしれません。

法律に関する知識レベルを測る法学検定試験の概要と、検定合格後のスキルの活かし方についてご紹介します。

法学検定試験の概要

2000年から実施されている法学検定試験は、3つのレベルがあります。

2012年度より、4級・3級・2級と分けられていた各レベルの名称が、それぞれ「ベーシック〈基礎〉コース」・「スタンダード〈中級〉コース」・「アドバンスト〈上級〉コース」へ変更されました。

以下、各レベルの内容についての大まかな紹介です。

ベーシック〈基礎〉コース

大学で法律を学ぶ中で、最低限知っておくべき基礎知識を問う初級編です。法学部2年次相当レベルで、試験科目は法学入門・憲法・民法・刑法の4つです。

スタンダード〈中級〉コース

法学部3年次生など、法律をある程度学んだ者が知っておくべき知識を問うものです。試験科目はベーシックコースの4科目に加え、民事訴訟法・刑事訴訟法・商法・行政法の中から1科目を選択します。

アドバンスト〈上級〉コース

法学部修了した者や将来法律家を目指すなど、かなり学習の進んだ者が身につけておくべき知識を問う上級編です。試験科目は、法学基礎論・憲法などに加え、労働法、倒産法など高い専門性の分野まで対象となります。

著者が法学検定試験を受験した3つの理由

筆者は2008年に法学検定試験の3級司法コース(現制度でいうスタンダードコース)に一発合格しました。

筆者が法学検定試験を受験した理由は3つあります。

1:客観的に法律学についての自分の学力を知るため

上記のはじめにでも紹介しましたが、法学検定は国内で唯一法律についての知識力を測る検定試験です。筆者は大学で法律を専攻していたのですが、英語学習でいう英検のように、法律に関する自分の知識力を客観的に知るには、法学検定を利用するのが良いと考えました。

2:法律を学習するモチベーションになる

法律に関する資格試験で最も有名なのは司法試験ですが、そんな難易度の高い試験を目指す訳ではなくとも、法律を勉強した証として何か残したい……そんな法律学習者にとって、法学検定は手軽な学習モチベーションになります。

3:法学検定対策で、大学の専攻科目対策を兼ねる

法学検定の各レベルにおける試験科目は、大学の法学部の授業科目をほぼカバーしています。なぜなら、法学検定で問われる知識は、法律学習者が知っておくべき重要事項であり、大学で提供される科目内容と共通する知識が多いからです。

なので、法学検定対策として学習を進めていくことにより、大学の法律専門科目対策、ひいては法律学習全体における知識力を身につける効果が期待できます。

法学検定合格のメリット

大学在学中に検定合格をした筆者ですが、合格資格を持っていて良かったことが2つあります。

1:大学の専門科目への理解が深まった

これは上記の受験理由「3」に関わってくることですが、学部の試験・検定試験いずれも法律学習での重要事項を問うものなので、検定試験対策が必然的に大学での試験対策も兼ねることになるので、結果的に学部での成績が上がりました。

2:法律関連職種への就活に使える

法律について一般的な教養があることの証明となるので、法律関連の職業への就職活動をする際は、キラリと光る資格として使えると思います。

筆者は、法学検定合格を資格欄に書いていることで、人事の方への自己PRとして使えました。筆者は現在行政書士事務所に勤めているのですが、面接時に法学検定合格資格を伝えたところ、好印象を頂け採用されることになりました。

資格をどのような仕事に活かしているか

現在筆者は、行政書士補助者として官公署へ提出する多様な書類の代理作成などをする仕事をしていますが、その業務の中でも法学検定を通じて得た知識が役立っていると感じています。

具体的には、

  • 各種書類作成や申請に関して、根拠となる法律を調べる姿勢が出てくる
  • 法律相談の案件では民法を応用するものが多いので、法学検定での基礎知識を基に、上司に一般的な法解釈についてのレジュメを積極的に提案できる。
  • 職場で法学検定取得者は一人なのだが、法令に関するリサーチについて上司からよく依頼をされ、昇給につながった。

など、法務に関する事務一般において、法学検定の資格取得によって得た知識・または資格そのものへの信頼感から、いろいろな職務を任される機会が多い気がします。

また、法学検定での知識もさることながら、「法学検定を取得している」ということそのものが、法律に携わる仕事をする上で良い自信と刺激を与えてくれている気がします。

筆者は、さらに詳しくコンプライアンスや上司の法律事務のサポート能力を高めたいので、今後アドバンスト〈上級〉コースまで取得したいと考えています。

おわりに

法律を勉強する手頃な目標として、または入り口として、法学検定の受験は有効ではないかと筆者は考えます。

法学検定は例年11月の第3日曜日に行われるので、法律を学んでいる方は一度受験してみるのもおススメです!

【参考リンク】:法学検定試験について ~公益財団法人日弁連法務研究財団HP~

(image by 足成)

このライフレシピを書いた人
このライフレシピに関係するタグ
Banner line

編集部にリクエスト!

「こんなライフレシピがほしい」や「ここがわかりにくかった」などをお送りください。