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    苦手でも得点できる指示語問題に正しく解答するポイント

    「こそあど言葉」とも言われる指示語。その指示語が指すものを答えよ、という問題はテストの常連です。一見簡単そうなのですが、実は惜しいところで間違ってしまう人が少なくないのです。

    分かっていたのに得点できなかったという悔しい思いをしないために、以下の説明をじっくり読んでください。

    正解を見つける方法:基本

    それでは易しい問題を例にして正解にたどりつく方法をご紹介しましょう。以下、指示語は太字にしてあります。

    問題:「それ」の指す言葉を抜き出しなさい。
     
    A)明かりがつき、音楽が流れ始めた。それは彼にはまぶしすぎた。
    B)明かりがつき、音楽が流れ始めた。それは彼にはうるさすぎた。

    A、Bと2題並べたのは、比べることでこの方法の有効性が一目で分かるからです。

    指示語の指す言葉を見つけるときの王道は、まず指示語の後を読んで、指示語の内容をつかむことです。

    Aなら、「それ」はまぶしすぎるもの。Bなら、「それ」はうるさすぎるものだ、ということが分かります。

    次に、その内容を表す言葉を指示語の前から探すことです。

    Aなら、「まぶしすぎるものは何か」、Bなら、「うるさすぎるものは何か」と考えながら前の文から探します。するとAは「明かり」、Bは「音楽」ということになります。

    A、Bは、前の文は同じですが、指示語の後の内容によって、探すべき言葉が違ってくるのです。

    見つけた言葉が正解かどうかを確かめるためには、見つけた言葉を指示語「それ」の代わりに入れてみます。するとAは「明かりは彼にはまぶしすぎた」、Bは「音楽は彼にはうるさすぎた」となって、自然な日本語になります。ですから正解と判断できます。

    正解を見つける方法:応用

    文が少し複雑になった場合

    実は、基本の3の確認は、やらない人がけっこういるようです。基本のA、Bのような単純な問題なら、確認しなくても誤答することはないのですが、問題が少し難しくなると、とたんに間違ってしまいます。念を押すためにもう一度取り上げましょう。

    問題:「それ」の指すものを抜き出しなさい。
     
    人類は永遠に進歩するという意見もあるが、それは違う。

    これに対し、「人類は永遠に進歩する」と答える人がけっこういます。それほど悪くない答えでしょうが、テストでは得点できません。その答えを「それ」に入れてみますと、こうなります。「人類は永遠に進歩するは違う」。やはり変でしょう?

    正解は「人類は永遠に進歩するという意見」です。これを「それ」に入れてみますと、「人類は永遠に進歩するという意見は違う」となって、問題のない日本語ですから正解と判断できます。確認に10秒もかかりませんから、テスト中でもやってください。

    自分で答えを作成する場合

    問題:「それ」が指す内容を15字以内で考えて書きなさい。
     
    「だあれも助けにゃ来ないさ」と都会のネズミはふてくされたように言った。仲間のネズミたちもうなずいた。だが、田舎のネズミはそれを認めたくはなかった。

    抜き出しではなく、自分で解答の文を作りますので、さらに少し難しくなります。「認めたくないことは何か」と考えて答えを探しますと、都会のネズミの台詞にたどりつきます。そこで、少し書き直して「だれも助けには来ないこと」という正解を出します。「それ」の代わりになるように答えの終わりを「~こと」にするのをお忘れなく。

    抜き出しでないことを分かっているのに、「だあれも助けにゃ来ないさ」のように、会話文をそのまま答えにしてしまう人がたまにいます。テストの質問に答えるときは、説明文のような文で書きましょう。

    指示語が後の言葉を指す場合

    指示語は十中八九、前の方にある内容を指します。しかし、まれに後の方にある内容を指す場合もありますので、注意してください。

    問題:「こんなこと」とは何ですか。15字以内で考えて書きなさい。
     
    では、授業を始めます。今日は生き物についての情報から紹介しましょう。こんなことはとても信じられないでしょうが、不老不死の生物が発見されたのです。

    「こんなこと」とは、とても信じられないことを意味します。そこで「信じられないことは何か」と指示語より前の方を探しても、正解になりそうな言葉は見つかりません。

    そこで後の方を見てみますと、どうやらそれらしい言葉にぶつかります。正解は「不老不死の生物が発見されたこと」です。これが「信じられないこと」にあたるわけです。

    おわりに

    指示語の問題はそれほど難しいものではありません。国語が苦手な人でも練習を重ねていけば、得点できるようになるものです。

    指示語の問題に出会ったときは、ここで紹介した方法を思い出して、正解を見つけてください。

    (image by 足成)

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