職場の同期というのは独特な仲間です。出身地も性別も、時には年齢も異なるけれど同期入社ということで、喜びも悲しみも共有できます。その一方で、同期とうまく付き合えずに悩んでしまうこともあります。
ここでは同期とうまく付き合うコツを紹介します。
同期社員との適度な距離
同期社員の中には、退職後までも仲良く付き合うことができる仲間がいることがあります。逆に名前すら忘れてしまう関係もあります。同期とうまく付き合っていくためには、相手に応じた適度な距離感が大切です。
初めが肝心
入社してすぐの頃は、右も左もわからずに不安だと思います。そんなときに同じ不安を抱いているのはほかでもない同期です。社員食堂や独身寮などがある場合には、同期が集まりそうなところには積極的に顔を出して情報の共有に努めることをお勧めします。
そうすることで、同期の中でも自分に合う人間と、少し距離を置いたほうがよさそうな人間がわかってくるものです。
いきなりの最接近は禁物
同期は仲間でありライバルでもあります。相手に興味を持つのはいいことですが、出会って早々に家族や恋人、貯金といったプライベートなことに踏み込むのは避けたほうが無難です。そのような話題は仲良くなるにつれておのずと出てくるものなので、その時期を待ちましょう。
対等な目線
ときどき、出身大学によって相手を評価するようなことがあります。表に出さなくても、そのような思いは自然に相手との間に壁を作ってしまいます。上から目線でも卑屈でもない、同期入社という対等な目線で接することを心がけましょう。
焦りは禁物
同期の中には、毎日のように一緒に飲みに行って、休みの日も一緒に過ごしているようなケースもあります。だからと言って自分もそうしなくてはいけないと焦りを感じる必要はありません。
もちろん毎日会うような仲もいいかもしれませんが、会ったときに挨拶ができて近況が話せる、困ったときに頼ってみようかなと思える、そんな距離感が、長く付き合っていくにはちょうどいいこともあります。
良好な関係を築くコツ
「同期はライバルであり、みんな敵だ」という考え方の人もいます。でも、ライバルだからといって敵だというわけではありません。切磋琢磨しながらいろいろな相談ができる、そんな同期が理想的だとは思いませんか?
噂話に惑わされない
会社に入ると、いろいろな噂話が出回ります。多くは誰かを中傷するような内容ですが、出所があいまいなのが特徴です。もし同期に関するそんな噂話を耳にしても、惑わされないようにしましょう。聞かなかったことにするというのがベストです。
敵視しない
同期はライバルであるがために、ついつい敵視してしまうことがあります。どこかで敵視する気持ちがあると、態度や言葉の端々にそれが出てしまい、同期との距離が離れていってしまいます。また、敵視する気持ちがあると、相手の言葉を悪意を持ってとってしまい、悪循環に陥ってしまいます。
一歩踏み出そう
自分以外の同期は仲が良いけれど、自分はその輪に入っていない気がする。そんなケースもあります。自分も同じようにその輪に入りたいときは、思い切って自分から一歩を踏み出しましょう。
もしかしたら、知らず知らずのうちにかまってほしくないオーラを出してしまっているのかもしれません。遠慮するあまり、誘ってほしくないオーラが出ているかもしれません。その状況を打開するのは自分の一歩しかないのです。
タブー
どんなに仲が良くなっても、同期の間で給料明細を見せ合うのはタブーです。入社したころは同じような内容でも、いつの間にか多かれ少なかれ差は出てしまいます。部署が異なればなおさらです。気になったとしても、そこはぐっと押さえておきましょう。
おわりに
気が合う同期というのは不思議なもので、1年や2年会っていなくても仲間意識が途切れることはなく、出会ったときに自然と会話ができるものです。大人になってからそのような不思議なつがなりを形成できるのも同期の特権です。1人でもそんな同期に巡り合えるといいですね。
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