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中学古文・平家物語の読解ポイント

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中学校ではじめて触れる古文は、慣れるまで読解が難しいと思います。しかし独特の言い回しや、言葉の意味などがあって、慣れてくると面白いと感じることが多いのが古文です。

中学の古文で教科書に載っているものに「平家物語」があります。これは、平家の栄華と没落を描いた物語です。

ここでは、平家物語の読解のポイントを説明します。

平家物語とは

平家物語は、鎌倉時代に成立したといわれている、平家の栄華と没落を描いた軍記物語です。平家といえば、歴史でも有名な鎌倉時代の貴族です。

保元の乱・平治の乱では平家が勝利し、その後の源平の乱では源氏が勝利しました。源平の乱で負けたことにより、平家は滅亡の一途と辿ることになりますが、その後、新たに台頭してきた武士たちの人間模様を描いているのが平家物語です。

作者ははっきりしていません。

また、現存している平家物語は2つあり、盲目の僧として有名な琵琶法師が全国で語り継いだものと、読み物として増補されたものの2つがあります。

「祇園精舎の鐘の声…」で始まる一節を、聞いたことがある人も多くいると思います。

読解ポイント

中学の教科書に載っているのは、平家物語の冒頭部分です。

祇園精舎の鐘の声(ぎおんしょうじゃのかねのこえ)

「祇園精舎」はインドにある寺の名前です。「声」は「音」の意味を表します。

諸行無常の響きあり(しょぎょうむじょうのひびきあり)

「諸行」は「万物」を表す仏教用語です。前の文章と合わせて、鐘をついたときのだんだん小さくなっていく音のように、この世に永遠のものはない、という意味になります。

沙羅双樹の花の色(さらそうじゅのはなのいろ)

「沙羅双樹」は別名「まんじゅしゃげ・彼岸花」と呼ばれる花の名前です。

盛者必衰の理をあらはす(じょうしゃひっすいのことわりをあらわす)

「盛者」は権力を持って栄えた人の意味があり、「必衰」なので必ず衰えてしまうという、この世のルールを表しています。

おごれる人も久しからず(おごれるものもひさしからず)

「おごれる人」とは権力を持って威張っている人で、全体では権力を持っている時間は短いという意味になります。

ただ春の夜の夢のごとし(ただはるのよのゆめのごとし)

「春の夜の夢」はあっという間に終わってしまうことの例えとしてよく使われます。なので、前の文章とあわせると、「権力を持って威張っていられる時間は、春の夜の夢のようにあっという間に終わってしまう」という意味になります。

たけき者もついには滅びぬ(たけきものもついにはほろびぬ)

「たけき者」は「猛き者」になり、権力を振りかざしているものの意味になります。「ついに」は「最後には」という意味になるので、「権力を振りかざしている者も、最後には滅びてしまう」という意味になります。

偏に風の前の塵に同じ(ひとえにかぜのまえのちりにおなじ)

「偏に」は「ひとえに」と読み、「ただ」と同じ意味になります。前の文章と合わせると、「権力を振りかざしている者が滅びるのは、ただ風の前にある塵が飛ばされてしまうのと同じで、抵抗できない運命なのだ」という意味になります。

現代語訳はこちらです。

祇園精舎の鐘の音には、全てのものは永遠には続かないといっているような響きがある。
沙羅双樹の花の色は、栄えた者は必ず滅びるという法則を表している。
権力を持ったものが、長くその権力を持ち続けることは出来ない。
それは春の夜の夢のようだ。
権力を振りかざしているものが最後に滅びてしまうのは、ただ風の前の塵が飛ばされてしまうのと同じで、抵抗できない運命である。

難しい言葉がたくさん出てきますが、意味はどれも似たようなものです。一度意味ごと暗記してしまうことが、勉強するときのポイントになります。

四字熟語のような漢字は、前半と後半に分けて考えると意味が分かりやすくなります。

さいごに

平家物語で教科書に載っている内容は、全体を通して「権力を持っていても最後には滅びてしまう」ということを言っています。

全体的な意味を覚えておくと、細かい現代語訳も簡単にできると思います。

(image by 足成)

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