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バンド練習で全体の音量バランスを調整する方法

私のバンド経験(15年)から、練習スタジオでのバンドの音量バランス調整の基本的な方法をアドバイスします。

個別で練習しておくべきこと

よくあるパターンですが、スタジオに入ってから個人の復習などを行っていると時間を無駄にロスし、音量調整等にかける時間を惜しんで適当なまま全体練習に入ってしまいがちです。

スタジオでスムーズに音量調整・全体練習が行えるよう、各個人が通常の練習・復習をしっかりと行いましょう。ギター、ベースに関しては、アンプでどのように音を作るかもイメージしながら練習するとなお良いです。

スタジオでの音量調整の手順

1.まずはじめに「ドラムの音量に合わせる」

通常、スタジオでドラムは生で音を出します。つまり電気的な音量調整が出来ません。ですので個々がそれぞれチューニングを行いアンプの音色を調整したあと、ドラムの音量に合わせて、まずベースアンプの音量を調整し、次にギターアンプの音量、最後にヴォーカルの音量を調整します。

とりあえず「ヴォーカルの立ち位置から聴いてちょうど良いくらいのバランス」にします。ある程度バランスが整ったら曲の一部を全員で演奏して確認し、その後個々で微調整します。

2.一通り調整したら「立ち位置、アンプの位置・向きの検討をする」

ヴォーカルの位置からはバランス良く聴こえても、スタジオの立つ位置によって聴こえるバランスは大きく異なるので、他のメンバーには聴きづらいことも多いです。その際に聴こえづらいからと単純にアンプやミキサーのボリュームを上げると1.で調整したバランスが崩れてしまいます。

自分のパートが聴きづらければアンプの正面に移動したり、逆にアンプを自分の立っている方向に向けたり、アンプを台や椅子に乗せて高さを上げ(高さを上げると耳の位置に近づくので聴きやすい)たりして、聴き取りやすくしましょう。

2.を行っても聴きづらい場合やバランスが崩れた場合には、また1.に戻ってアンプのボリュームを微調整します。その後もう一度2.を行いましょう。

アンプの高さを調整する際、落下による破損に充分気をつけて作業してください!

それぞれのパートで意識すべきこと

1.ヴォーカル

よくあるのが歌が歌いにくいくらい周りの音量が大きいというパターンです。その場合は無理をせず、周りのメンバーにはっきりと「歌いにくいので音量を下げてほしい」と伝えましょう。

歌の音量を上げてハウリング(スピーカーから音がキーンと鳴る等の現象)が起こった場合は、マイクをスピーカーと逆の方向に向けると多少収まります。ハウリングしたからといって手のひらでマイクを覆うとよりひどくなるので注意してください。

2.ギター

「ギターアンプの音量が大きすぎる」というのが全体の音量調整において一番多く見受けられる問題です。適度な音量に調整し、聞こえにくい場合は上記「スタジオでの音量調整の手順」の2.を参考にアンプの向き・高さと自分の立ち位置で調整しましょう。

また、アンプの低音(low)を上げすぎるとベースと音の帯域がかぶって全体がこもり、聴こえにくいので更に音量を上げるという悪循環に陥ることがあるので、lowは気持ち抑えめに調整した方が良くなるケースが多いです。

3.ベース

ドラムと一緒に演奏しながら、気持ちよく聴こえるバランスに音量を調整しましょう。音が抜けない(こもる)場合はアンプのイコライザーの2.5〜4kHz辺りを少し上げると良くなる場合があります。

4.ドラム

スタジオでは生で鳴らすため電気的な音量調整ができません。ドラムの生音を基準に周りのメンバーに音量調整をしてもらいましょう。

バンド演奏で音量バランスを整えるために注意すべき点

1.ヴォーカルの歌いやすさを最優先に考える

ヴォーカルは上げられる音量に限りがあるので、周りの無理な大音量に合わせて歌うことになってしまうと肉体・精神共にとても負担をかけてしまいます。ヴォーカルは大事なパートです。それ以外のパートの方も、歌い手が歌いやすいように気を配りながら調整をしましょう。

2.スタジオでの音量はやや抑えめに

大きな音で演奏すると、それほどまとまっていなくとも良い演奏に聴こえてしまいがちです。上達の為には若干抑えめにアンプのボリュームを調整した方が良い結果が得られますし、ライブで音量を上げた時に気持ちも盛り上がります。

また、過度な大音量は難聴の原因になりますので、そうならないためにもスタジオでの音量はやや抑えめで音量調整を行いましょう。

3.バンド全体でひとつの音楽

大きすぎる音を出して自分だけ気持ち良くても他のメンバー、ひいてはライブに来るお客さんはうるさいだけです。バンドは全体でひとつの表現をするものですから、「バンド全体の音を気持ち良くする」ことをメンバー全員が心がけましょう。

おわりに

スタジオで上手に音量調整ができるようになると、バンド全体の技量の向上にも繋がります。またライブハウスでの上手な音作りにも役に立ちます。初心者はもちろんある程度バンドに慣れている方も、もう一度スタジオでの音量バランスを見直されてみると良いと思います。

(image by amanaimages)

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