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意外と落とし穴が多い!中学英語の「時制の使い分け」のポイント

皆さんは、英語のライティングをする際、特にどんなところに注意を払っていますか。語順や文型、綴りのミスなども要チェックですが、それとあわせて時制も気を付けなければならないポイントです。

日本語の感覚では同じような訳し方になっても、英語では時制に違いが出てくることがよくありますので、今回はその分野について学んでいくことにしましょう。

「~している」と訳す現在形と現在進行形の使い分け

まず皆さんにしっかりおさえてもらいたいのは、英語の動詞には「持っている」とか「住んでいる」というような状態を表すもの(状態動詞)と、「聞く(聴く)」とか「話す」というような動作を表すもの(動作動詞)の2種類あるということです。

haveやliveなどの状態動詞は、基本的に現在進行形で用いることはないので、日本語の「~している」という語尾に引っ張られて進行形にしないように注意しましょう。

では、次に下の英文の違いについて考えてみて下さい。

  • A:I walk to school.(現在形)
  • B:I am walking to school.(現在進行形)

上の例文のwalk(歩く)は、動作を表す動詞ですよね。動作動詞は、現在形で使われると、不変の事実や習性、習慣を表します。よって、Aの「私は学校に歩いて通っている」というのは、その日だけでなく、日常的にそのように徒歩で登校していることを表します。

それに対して、Bの現在進行形の文は“今していることを表す”形なので、「私は(今)歩いて学校に向かっている」という意味になり、普段から徒歩で登校しているのかは定かではないという違いがあります。

「~している」と訳す現在形と現在完了形の使い分け

  • A:We know each other.(現在形)
  • B:We have known each other for years.(現在完了形)

現在完了形の継続用法は「~している」と訳しますので、現在形の「~している」とどのような違いがあるのかをおさえておく必要があります。

この使い分けに関係してくるのが、状態動詞です。Aの現在形の文章でも恒常的に「私たちは知り合いである」という意味合いになりますが、期間や起点を表す言葉をともなってBの現在完了形の文章で表すとさらに「私たちは長年の知り合いである」ということを強調する文章になります。

「~している」と訳す現在進行形と現在完了進行形の使い分け

  • A:He is working at the office.(現在進行形)
  • B:He has been working at the office for ten years.(現在完了進行形)

現在完了進行形は中学の学習範囲外なのでこの使い分けは習わないと思いますが、一部の私立学校などでは先取りすると思いますので一応説明しておきます。

この使い分けに関係してくるのが、動作動詞です。Aの現在進行形の文章では、「彼は(今)会社で働いている」という時間軸上の“点”(今一瞬の出来事)しか表していませんが、「彼は10年間その会社で働いている」というように時間軸上の“線”(ある程度期間のある出来事)を表したいときはBの現在完了進行形の文章になります。

workなどの動作動詞は、現在完了形の継続用法で用いないので、先ほどの状態動詞のknowのように「He has worked at the office for ten years.」としてしまうと△となります。

「~した」と訳す過去形と現在完了形の使い分け

  • A:Spring came.(過去形)
  • B:Spring has come.(現在完了形)

現在完了形の完了用法は「~した」と訳しますので、過去形の「~した」とどのような違いがあるのかをおさえておく必要があります。

「春が来た」という文章をそれぞれの時制で書くと、上のA・Bのような文章になります。Aのように過去形で書くと、「その出来事が起こってすでに時間が経過している」印象になるのに対して、Bのように現在完了形で書くと、「その出来事が今まさに起こった」という印象になります。Bの方が臨場感がある感じですね。

「~します」と訳す確定的未来を表す現在形と現在進行形の使い分け

  • A:The next train comes at eight.(現在形)
  • B:I am leaving for New York tomorrow.(現在進行形)

もう予測がついている確定的未来を表す際、英語では未来のことであっても未来形を使わず、現在形や現在進行形をかわりに使うというややこしいルールがあります。

Aの「次の電車は8時に来る」というのは、まだ電車は来ていないわけだから未来形で書いても良さそうな気がしますよね。しかし、電車の到着時刻というのは毎日決まっており恒常的なものです。そういう恒常性のある確定的未来の出来事については、Aのように現在形で表します。

それに対して、Bはどうでしょうか。「私は明日ニューヨークに旅立つ」というこちらの文章も、明日のことだから未来形で表現したくなります。しかし、もう間際に控えておりすでにその出来事に片足を入れかけていると言えます。そういう準備が整い何かしかけているような確定的未来の出来事については、Bのように現在進行形で表します。

学ぶポイント

まずはしっかり状態動詞と動作動詞を区別するようにしましょう。ここで見てきたように、日本語では同じような訳し方になったとしても、英語では時制の使い分けが必要になってくることが多々ありますので、日本語に引きずられないように常に頭を働かせることが大切です。

おわりに

時制の使い分けをマスターするためには、言葉を注意深く扱おうとする繊細さが必要かもしれません。ややこしいところかもしれませんが、自分の英語力の更なるステップアップのために頑張って下さいね。

(image by 足成 ※文章の加工は筆者)

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