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断定「なり」との違いに注意!伝聞・推定の助動詞「なり」のおさえるべきポイント

伝聞・推定の助動詞「なり」で特に注意すべきは、断定の助動詞「なり」と混乱することです。しかし伝聞・推定とさえ分かれば訳は難しくないので、しっかり確認しておきましょう。

「なり」の意味と訳

伝聞・推定の助動詞であり、次のように訳します。

  • 伝聞・・・「~そうだ」「~という」
  • 推定・・・「~らしい」「~ようだ」

接続

終止形に接続します。

ただし、ラ変型活用語には連体形に接続します。

詳しくはラ行変格活用の動詞の「ラ行変格活用と似た活用をする品詞」をご覧ください。

活用形

  • 基本形・・・なり

未然形・・・○(なし)
連用形・・・○
終止形・・・なり
連体形・・・なる
已然形・・・なれ
命令形・・・○

使い方の例文

伝聞

  • かの国にあるなる山(連体形)・・・かの国にあるという
  • 「人を食ふなる」と言ふ。(終止形)・・・「人を食うそうだ」と言う。

推定

  • あまた声して来なる。(終止形)・・・大勢の声がしてやって来るようだ
  • 夜が明けはてぬなり。(終止形)・・・夜がすっかり明けたらしい

断定の助動詞「なり」との見分け方

活用語で見分ける!

接続した活用語で見分けます。照らし合わせてみると、次のようになります。

  • 「終止形(ラ変は連体形)+なり」・・・伝聞・推定
  • 「連体形+なり」・・・断定

しかし、ラ変型活用語に接続した場合終止形と連体形が同じ形の場合は、見分けられません。

その場合は前後の文脈で判断しましょう。

「土佐日記」で見分けてみよう!

有名な、土佐日記の冒頭は以下の文から始まります。

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり

【訳】男もするとかいう日記というものを、女の私も書いてみようと思い、する

二つの「なり」があり、両方ともサ変動詞の「す」に接続しています。「す」は終止形が「す」、連体形が「する」であり、それぞれ伝聞・推定と断定になっているのがわかります。

どちらかわからなくなったときのために、この文を丸覚えしておきましょう。

おわりに

いかがでしたか。「なり」が出てきたら、まずは「伝聞・推定or断定」のジャッジをすることを、頭の隅に入れておきましょう!

(image by amanaimages)

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