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鑑賞前に知っておきたい!基本の歌舞伎用語20選

歌舞伎を観に行ったことはありますか? 日本の伝統芸能ですから、一度は観てみたいという方も多いと思います。

しかし、歴史があるがために、歌舞伎を観たことがない人にとっては、演目の内容や鑑賞時のポイントはどこなのか、観る際のルールはあるのかなどが気になってしまい、なかなか足が遠のいてしまうのではないでしょうか。

ここでは、そのような人でも理解できるように、歌舞伎の基本がわかる歌舞伎用語20選をご紹介します。

歌舞伎の演目用語

歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)

七代目の市川團十郎が家の得意芸をまとめたものです。

『勧進帳(かんじんちょう)』『助六(すけろく)』『暫(しばらく)』など、上演される機会が多い演目ばかりですが、「歌舞伎の最たる演目」という意味ではありません。

時代物(じだいもの)

江戸時代の庶民からみて、公卿や武家など遠い過去の世界を題材にして作られたものです。

歴史上の事件や関わった人物の名前が使用されますが、しかしあくまでも題材として使っているだけです。作者の創造性や当時信じられていた伝説を加え、歴史上の事実をさまざまにアレンジして作られています。

世話物(せわもの)

江戸時代の庶民からみて、現在の生活を題材にして作られたものです。登場人物は当時の町人が中心で、物語の多くは江戸時代に世間で起きた事件を題材にしています。

現在のテレビドラマと同じような感覚で、義理人情を中心に描いたものが数多く上演されていました。

歌舞伎の演目は、内容から大きく「時代物」と「世話物」の2つに分類されます。

歌舞伎役者の演技・演出用語

型(かた)

歌舞伎は、何度も同じ演目を繰り返して演じるのも一つの特徴です。

代々の俳優は、一つの作品を何度も繰り返して演じるうちに役の解釈や物語の捉え方を工夫し、それらを表現するために大道具や衣裳、演出、演技手順なども変えていきました。

次第に、同じ演目の同じ役でも、俳優によって演じ方に差が出てたのです。それが型です。

型は父から子、師匠から弟子へと受け継がれていきます。

荒事(あらごと)

元禄時代の江戸で初代市川團十郎によって創始された、荒々しく豪快な歌舞伎の演技を指します。荒事の主人公は、隈取(くまどり)という化粧や誇張された衣裳が特徴です。

和事(わごと)

元禄時代の上方で初代坂田藤十郎によって完成された、やわらかで優美な歌舞伎の演技を指し、江戸で発達した荒事とは対照的な演技です。

和事の主人公は、女性的なやわらかいしぐさやせりふ回しが特徴で、高貴な人物が何らかの事情で身をやつしているという設定もよくみられます。

隈取(くまどり)

歌舞伎独特の化粧法です。主に時代物に登場する人物に使われます。

もともとは、顔の血管や筋をオーバーに表現するために描かれたと言われています。隈取は、役柄によって使われる色が決まっています。

見得(みえ)

物語の重要な場面や登場人物の気持が盛り上がった時などに、いったん演技を止めてポーズをとることです。見得にはさまざまな種類があり、それぞれの場面に合わせて演じられます。

ケレン(けれん)

「外連」と書く場合もあります。大道具や小道具の仕掛けを使って、観客の意表をついたり驚かせるような演出のことを指します。早替りや宙乗りなどがその例です。

早替り(はやがわり)

素早く役柄を替わる演出のことをいいます。

歌舞伎では、一人の俳優が同じ場面の中で2つ以上の役を演じる場合があります。演じる俳優は短時間で、年齢や性別、善悪などを替えて登場します。

引抜(ひきぬき)

舞台上で瞬間的に衣裳を替える演出をさします。

上下に分かれた衣裳の両肩や袖などを丈夫な糸で留めておき、その糸を抜き取ると下に着ていた衣裳が現れ、早替りをすることができます。

歌舞伎の役柄用語

立役(たちやく)

いくつかの意味がありますが、現在では多くの場合は男の役、または男の役を専門に演じる俳優のことを指します。

女方(おんながた)

歌舞伎に登場する女性の役、また女性の役を演じる俳優のことを指します。

敵役(かたきやく)

悪役のことを指します。敵役は、それぞれの衣裳や隈取、演技などを通して、その悪人ぶりを表現しています。

二枚目(にまいめ)

顔を白くぬった色男の役のことを指します。

三枚目(さんまいめ)

道化役(どうけやく)やそれを演じる俳優のことを指します。見るからに滑稽な衣裳や「戯れ隈(ざれぐま)」という隈取をして、舞台にアクセントをつけることもあります。

歌舞伎の舞台・道具用語

セリ(せり)

舞台は、一部が上下する仕組みになっています。この仕組みをセリといいます。

廻り舞台(まわりぶたい)

歌舞伎の舞台は、丸く切り抜いてあり、廻すことができます。これを廻り舞台といいます。2つの場面を交互に見せる場合などにも効果を発揮します。

花道(はなみち)

舞台の下手にある通路が、花道です。

舞台と同じ高さで客席の中を通り、舞台と花道のつき当たりにある鳥屋(とや)という小部屋とを結んでいます。演目によっては、花道と平行して上手にも仮花道と呼ばれるものが設置されます。

花道は舞台の場面によってさまざまな場所に変化します。例えば、舞台が屋内の場面では花道は廊下になります。また屋外の場面では道になります。舞台とは違う場面を演じる場所として、非常に重要な役割をもっています。

揚幕(あげまく)

鳥屋の入り口にかかっている鳥屋揚幕、舞台上手にある上手揚幕の2つがあります。俳優や船などの乗り物が舞台に出入りするときに使われます。

揚幕は金輪を使って吊られているため、勢いよく開け閉めをすると「チャリン」という独特の音がします。俳優が出るときに「チャリン」という音がすると、観客は揚幕に注目します。

おわりに

歌舞伎の世界には独特な用語がたくさんあります。今回ご紹介した基本的な用語を踏まえて、その他の言葉も理解していってくださいね。

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