自分自身の保険の見直しを考え始めたのは、2人目の出産のために仕事を退職してからでした。筆者が30歳の頃です。
退職し半減した収入の中で、子ども2人の教育費や老後の蓄えをどのように貯めていくかを考えた結果、選択したのが終身保険だったのです。
終身保険を選んだ理由
以前加入していた生命保険を掛捨ての医療保険に変えた結果、死亡保障がなくなってしまいました。しかし、死亡後に家族に負担を掛けない程度の死亡保障は掛けておきたいと思いました。子どもの教育費や老後の蓄えを貯めておきたいという考えもありました。
しかし、それぞれを十分に備えるほどの、金銭的余裕はありません。そこで終身保険への加入を決めました。終身保険なら、貯蓄と保障の両方を兼ね備えることができるからです。
著者は、子どもの教育費用と老後の蓄え用に、2つの終身保険に新たに加入しました。
実際に加入した保険1
こちらは、教育費用の貯蓄のために加入しました。
- 保険会社:メットライフ アリコ
- 加入時期:2009年3月
- 加入者 :筆者(30歳、女性)
- 保険種類:円建保険金額保証特約付新終身保険(米ドル建)
- 保険期間:終身
- 払込期間:10年間
- 死亡時保障:3,700,000円
- 保険料:121,792円/年
- 総支払掛金:1,217,920円
筆者の死亡時には死亡時保障金額が支払われます。
教育費等が必要な時には、この保険を解約することによって解約返戻金を受け取ることができます。払込期間終了以降の解約であれば総支払掛金よりも解約返戻金の方が多くなる予定だとの説明だったので、上の子が中学入学時に解約しても損しない計算で加入しました。
実際に加入した保険2
こちらは、老後の蓄えのために加入しました。
- 保険会社:メットライフ アリコ
- 加入時期:2009年3月
- 加入者 :筆者(30歳、女性)
- 保険種類:円建保険金額保証特約付新終身保険(米ドル建)
- 保険期間:終身
- 払込期間:55歳まで(25年間)
- 死亡時保障:3,000,000円
- 保険料:47,256円/年
- 総支払掛金:1,181,400円
筆者の死亡時には死亡時保障金額が支払われます。
老後資金等が必要な時にはこの保険を解約することによって解約返戻金を受け取ることができます。払込期間終了から解約までの期間が長ければ長いほど解約返戻金が多くなっていくとの説明だったので、主人(当時30歳)の定年より5年の余裕を持って払込みを終了できるように加入しました。
上記の保険を選んだ理由
主人の保険を見直す際に、親身になっていただいたセールスの方(アリコ)に勧められたことが大きかったです。当初は郵便局の学資保険を検討していましたが、アリコは学資保険よりも利回りがよかったのも理由です。
また10年後に教育費が必要でなければ、保険1をそのまま老後資金まで積み立てておけます。
これらの保険は円で支払った保険料をドルで運用することと、払込み終了までの解約返戻金を低額に抑えることで、高利率を期待できるという商品です。ドル建てにすることで利回りがかなり良かったし、当時1ドル=95円程度であまり変動していなかったので為替リスクも感じなかったのも、決め手になりました。
反省点
保険1の支払い負担が少し大きいことです。子ども年齢(当時2歳と0歳)を考えると、払込期間を15年にして月々の支払を減らしても十分間に合ったように思います。
また、保険金額保証という言葉に安心して加入したのですが、保証されているのは保険金額であって解約返戻金ではありませんでした。資金が必要な時に為替リスクで目減りしていないか、不安です。
さいごに
「必要な資金を蓄えながら自身の死亡リスクに備えることができる」という点では、終身保険に加入してよかったと考えています。
ただ長期の運用なので、多少利回りが悪くとも為替リスクなどがない商品を選ぶべきだったかもしれません。
(image by 足成)