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高校「政治経済」の「現代の経済:国民経済と国際経済」分野の学び方

高校で学ぶ政治経済は、現代においても必要とされる知識です。しっかり要点を押さえていきましょう。今回は「現代の経済:国民経済と国際経済の学習の仕方」について紹介したいと思います。

貿易の意義のポイント

貿易のねらい

  • 世界の資源利用の効率化を進める
  • 国民生活の向上

なぜ国民生活が関係あるの?

  • 輸出品の生産を増大させることによって、国民所得を増加させる
  • 安い輸入品を消費することによる家計のコスト削減

比較生産費説

上記のような考え方を比較生産費説と言います。これは、イギリスの経済学者リカードが「経済学及び課税の原理」で説明したものです。

比較生産費説による各国の利益は、自由貿易論の基礎となっています。

GATT

戦後、世界経済の停滞に対する反省から、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)がつくられました。GATTは「貿易の拡大による世界経済の発展」を基本理念とし、輸入制限をなくし、自由貿易を維持することを目的としています。

GATTの発足以降、加盟国の関税引き下げや、非関税障壁の撤廃など、貿易の自由化が進みました。ウルグアイ・ラウンドでは、知的財産権についての新ルールも取り決められました。

1995年には、GATTを引き継ぐWTO(世界貿易機関)も設立されました。

デメリット

自由貿易の短所は、発展途上国が工業化をできないことから、先進国主体の貿易になってしまいがちなところです。

自由貿易の長所・短所は把握しておきましょう。

国際収支のポイント

国際収支とは

国が一定期間に外国と行ったお金やサービス、証券などの取引や、それに伴う決算資産の流れなどを記録したものです。「外国との家計簿」といったところです。

さまざまな国際収支

  • 経常収支

貿易、サービス収支、所得収支、経常移転収支の合計

  • 資本収支

国際間の資本取引の収支決算

  • 貿易収支

財貨の輸出額と輸入額の差

  • 所得収支

雇用者報酬、投資収益など、生産要素、サービスの報酬の収支

  • 経常移転収支

食料等の消費財の無償援助など、対価を伴わない収支

  • 投資収支

直接投資、証券投資、輸出入の延べ払い信用、借款等による収支

日本の国際収支

日本は、経常黒字は世界最大規模です。一方、工場の海外進出が進んだ結果、海外の子会社から得る配当などが増え、貿易収支よりも所得収支の黒字化が進んでいます。

ぼんやりとでも良いので、日本の特徴は覚えておきましょう。

外国為替相場のポイント

外国為替相場とは

自国通貨と外国通貨の交換比率です。

為替レートとも言います。

為替相場はどうやって変わる?

為替相場は、自国通貨と交換する外国通貨の需給によって変わります。円とドルでたとえてみましょう。

日本の物価が上昇した場合、外国に対して日本の財が相対的に高くなります。すると、日本の輸出が減り、輸入が増えます。輸出が減ることによって、ドルと比べて円の需要が下がります。輸入が増えることによって、ドルと比べて円の供給が増加します。

これら2つの影響を受け、ドルと比べると円安となります。

為替相場は、その国の経済状態に対する国際的な評価を反映しています。

円安・円高

双方の仕組みを簡単な例で説明していきましょう。

  • 円安

「1ドル=100円」が「1ドル=150円」になった場合、100円で買えた物が150円払わないと買えなくなってしまいます。

このように、同じドルなのに以前より多くの円を払うこと円安といます。

  • 円高

「1ドル=100円」が「1ドル=70円」になった場合、100円払わないと買えなかった物が70円で買えるようになります。

このように、同じ円なのに以前より多くのドルを手に入れることを円高と言います。

円安、円高の違いをきちんと覚えましょう。

国際協調のポイント

国際協調の必要性

国際問題は、現代社会にもまだまだ多く残されています。それは国と国が協力しなければ解決できません。その為にも足並みを揃え、各国が積極的に協力していく必要があるのです。

IMF協定、IBRD協定

IMF協定(国際通貨基金協定)IBRD協定(国際復興開発銀行)は、1944年に各国が協力体制をとることによって、第二次世界大戦より以前の為替相場切り下げ競争の再来を防止すること・貿易拡大を通じて各国の生活水準の向上と完全雇用の実現を目的としています。

これによる体制を、ブレトンウッズ体制(IMF体制)と言います。
国際復興開発銀行は世界銀行とも呼ばれます。

国際経済機関

  • UNCTAD(国連貿易開発会議)

発展途上国の貿易、投資、開発の機会を増やし、南北問題の解決に努める

  • OECD(経済協力開発機構)

先進国の経済成長と、雇用の増大、自由貿易の拡大を目指す

  • DAC(開発援助委員会)

OECDの下部組織。目的を遂行するために設けられた委員会

  • サミット(主要国首脳会議)

南北問題、地球環境問題などについての各国による政策運営の協議

各機関が、どのようなことをしているかを押さえましょう。

国際経済にける日本の役割ポイント

貿易摩擦

日本の国際収支の黒字は、アメリカとEU諸国から得たものなのです。そのため、両国との経済摩擦が問題となっています。解消するためにも、自由貿易の推進・市場開放の促進が求められています。

発展途上国への経済協力

  • ODA(政府開発援助)

インフラ整備や、専門家の派遣

  • NGO(非政府組織)

農業技術の伝承、医療活動など軍事力では解決できない問題

  • LDC(後発発展途上国)

資金援助や技術支援などの経済協力

貿易摩擦は小論文で問われることもあります。現状と問題をしっかり理解し、考えておきましょう

おわりに

どのようなことを学ぶのか把握していただけたでしょうか?今回の記事がお役に立てれば幸いです。

(image by amanaimages)

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