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なぜあの八百屋は潰れないの? 町の小さな八百屋の利益のしくみ

駅前の商店街に、ひっそり佇む八百屋さん。元気な店主が切り盛りする活気に満ちた店も多いですが、中には、「この店がなぜ続いてる…?」と疑問に感じる店もありますよね。特に、最近ではスーパーや大型ショッピングセンターも多数出店してきており、やり繰りはますます苦しいはずです。

そんな中、以前と変わらず粛々と店を続けていられるのには何か理由があるはず!というわけで、街の小さな八百屋が潰れないしくみを調べてみました。

一体いくら稼いでる?気になる年商

続いているといっても、「兼業していて、八百屋は趣味程度」では、店が成り立っているとは言えませんよね。

そこで気になるのが、八百屋自体の年商です。一見、細々とやり繰りしているように見えますが、実は、ガッポリ稼いでいるお店も。中には、1日の来店者数がわずか5~6人にもかかわらず、年商6千万も稼いでいたり、年商2億5千万をたった8坪の店舗面積で稼ぎだす店もあるのです。

ちなみに、年商と年俸なので純粋な比較にはなりませんが、金額の参考までに「年6千万円」がどれぐらいかと言うと、中日ドラゴンズの山本昌選手の推定年俸と同等額、広島カープの前田智徳選手よりも400万円ほど高給取りということになります。

町の八百屋が潰れない秘密

では、一介の小売店に過ぎない八百屋が、あの天才・前田よりも多くを稼ぎだす秘密はどこにあるのでしょうか。その答えは、野菜の流通経路を辿っていくことで明らかになります。

どんな道を辿ってる?野菜が手元に届くまで

おおまかに言うと、野菜は、

  • STEP1:生産者(農家)
  • STEP2:出荷団体(農協など)・産地仲買人
  • STEP3:卸売業者
  • STEP4:仲卸業者・売買参加者(八百屋などの小売業者)
  • STEP5:小売業者・飲食店・学校給食など

という経路をたどって、私たちの胃袋まで運ばれます。

つまり、農家が作った野菜を農協などが買い取り、それを卸売御者が買付けた後「せり」にかけ、競売を経た後、仲卸業者や「せり」に参加した小売業者の手に渡り、小売販売されたり、飲食店などで提供されたりするわけです。

「売買参加者」とは、「せり」に参加する資格を持った人のことです。無資格者は「せり」に参加することができず、仲卸業者を介して売ってもらうしかありません。

八百屋が儲かる仕組みは「裏側」の取引にアリ?

野菜の流通経路を眺めてきましたが、注目すべきは最後のSTEP5の部分です。

当たり前の話ですが、野菜を摂取するとき、私たちは自分で買って調理する以外にも、飲食店や学校の給食、社食なんかで口にしますよね。

当然、そういった法人向けに野菜を提供するのも仲卸業者や八百屋です。そして、これらの法人向け商売は店頭での売り買いとは規模が違いますし、毎日ある程度決まった量を取引することになります。

もうお分かりですね。実は、八百屋は店頭での商売とは別に、こういった法人向けの商売を行うことで、安定して大きな収益を上げることができているのです。

もちろん、こういった法人向け商売を行なっていない八百屋もあるでしょうが、「この店がなぜ?」といった店は、大抵、「裏側の取引」で成り立っているはずですよ。

当然といえば当然ですが、動物園や水族館への卸しを行なっている八百屋も中にはあります。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今まで「あの人、生活大丈夫かな…?」なんて心配していた方も、実は山本昌ばりの年収を稼いでるかもしれませんよ。

わが町のスタープレーヤーは、意外にも商店街の八百屋にいたのですね。

山本昌・前田智徳両選手の年俸は、2013年の発表分に基づいています。

(image by amanaimages

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