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寒さに強い「ガーデンシクラメン」の育て方

耐寒性があり手入れも簡単なものの筆頭はパンジー・ビオラ系ですが、1回目の花が咲き終わると、1月~2月中旬あたりまで根を張ることに務めます。

真冬の期間に花を楽しむなら、ガーデンシクラメンがおススメです。こちらの記事では耐寒性の高いガーデンシクラメンの育て方と注意点をご紹介します。

筆者のガーデニング経験

筆者は生花店に勤めており、店の周りにもコンテナや地に苗を植えています。お客様にも説明する事柄を書いていきます。

コツだけを先に知りたい方に

長文になりますので、先にコツを知りたい方は下記を参照して下さい。

  • 1:購入するのは気温が20度くらいに落ちてから
  • 2:植えるのはコンテナに。株同士の間隔を広めにとる
  • 3:水遣りは上からかけない、勢いよくあげない
  • 4:花殻を取るときは、茎の根本を捻りながら抜く

上記の理由を知りたい方は、この先の文章を読んで下さい。

まずシクラメンの特徴を知りましょう

ガーデンシクラメンは、鉢花のシクラメンを改良したものです。鉢花のシクラメンの特徴と類似しているので、知っておくと便利です。

球根の植物で、土と葉・葉と葉の間に熱や湿気がこもりやすい

葉が多く生え、葉が球根を覆うように成長するので、土と葉の間に熱や湿気がこもりやすいのが特徴です。鉢花もガーデン用も葉が密集するのは同じです、葉の数だけ花も咲くといわれています。

耐寒性がある分、高い気温には弱い植物

気温が高いと土からの湿度が逃げ切らず、中からの腐りが始まりやすいです。特にガーデンシクラメンその傾向が強いようです。片側だけや一部分だけの葉が黄色くなっていると、気温が高すぎるか、中に熱がこもりすぎているサインと思ってください。

また花首の伸びが異常に早く、一斉に倒れてしまうのもサインです。根付いたのに倒れてしまう場合は別の原因があります。後述していますのでご参照ください。

植えるときに気をつけたい4つのポイント

購入から植える段階までに気をつけたいこと、やっておきたいことです。

1:気温が20度以下になってから購入する

ホームセンターや生花店には、早い時期から店頭にガーデンシクラメンが並び始めます。ですが、春先まで長く楽しみたいなら20度以下になってから

黄色く変色した葉が多かったり花首が長すぎるものは避け、締まった株を選ぶのがポイントです。夏の花が終わってしまって、とりあえず「つなぎ」で買う分には問題ありません。

ガーデンシクラメンの開花時期は秋~春ですが、夏が長引く年なら、暦上の秋ではなく20度という気温を目安にすると良いでしょう

2:水はけの良い土に肥料や腐葉土をよく混ぜる

これは初心者の方向けの話です。

土はガーデニング用のものを、容器はコンテナを用意します。肥料はあとから足すことができるので、最初はほどほどでよいでしょう。天候を見ながら、土をよく混ぜて一日くらい置いて馴染ませると良いです。

夏用の苗が植えてあったコンテナを再利用するときは、ビニールシートを広げて中身を全て出します。園芸用のスコップや熊手で、固まった土をほぐしながら残った根を取り除きます。肥料や腐葉土を混ぜて、ふかふかの土にするとよく育ちます。

育てていく途中で肥料が足りないと思ったら、液状の肥料を薄めて10日に1度くらいあげます。簡単なのは錠剤タイプの置き型で、どちらも球根から少し離れたところへ設置しましょう。当然のことですが球根に直接かけるのはいけません。

スペースが無い場合はコンテナの底から掘り返すようにして、同じように仕上げましょう。

3:植えるときは間隔を広めに取り、他の植物と一緒にしない

熱と湿気が逃げやすいよう、株と株の間隔を広めにとりましょう。少し寂しいと思っても育っていけばもりもりしますよ。広めに取ることで水遣りも簡単になります。

コンテナの中で他の植物と一緒にするのは失敗の元です。地植えにしたい、広い花壇に植えたいという方は、他の植物と離して植えましょう。ガーデンシクラメンはそれ程水が好きではないので、特に水が好きな植物とは相性が良くないです。

4:置き場所に気をつける

置くと場所は日当たりが良く風通しが良いところです。逆にダメなのは霜があたる場所や、雪が積もるところです。耐寒性があるとはいえ、パンジーのような強さはありません。

極端に冷え込む夜が続いたり、凍てつくような風がやまない場合は、置き場所を変えて避難させましょう。日ごとに変えるのではなく、気候が落ち着くまでです。軒下、風よけがある場所などが良いと思います。

冷たすぎる風に当たり続けると、葉が黒く変色することがあります。雪が積もると葉は凍ります。全体的に色が黒く変色してきたら注意が必要です。

育てるときに気をつけたいポイント

水遣りの仕方と、花殻や終わった葉の摘み方を紹介。上手く出来ると春先まで綺麗な花がどんどん芽吹くので、余裕があったら是非やってみて下さい。

1:水遣りについて

あまり水が好きな植物ではないので、手で土を触って乾いていたら水をあげるようにしましょう。土を乾かし気味の方が腐りが出にくくなります。水をあげるならコンテナの底から水が流れ出るくらいたっぷりあげましょう。毎日少しずつの水遣りは湿気がこもりがちなので、必要なときに一気に水をあげると良いでしょう。

昼と夜の寒暖差が激しいときは、水遣りの時間帯に注意しなくてはなりません。例えば早朝に水をあげ、気温が一気に上がると土の中が蒸れます。夕方に水をあげると、そのまま気温が下降して凍ってしまうこともあります。

日が昇りきり、気温が上昇し始めてからが水やりの目安になります。筆者の場合は午前10時を目処に水やりを行なっています。天気が悪く土が湿ったままならあげなくて大丈夫です。

気温が低いのに、花首が一斉に倒れてしまったときの原因は大きく2つ考えられます。

  • 水涸れ:土の表面がカピカピに乾いてコンテナが重くないという水が足りないという状況です。そんなときはたっぷりの水をあげましょう。天気が良ければ1日2回くらいあげて様子をみます。ガーデンシクラメンは意外に強いので、しゃっきりしたら大丈夫。
  • 霜にあたったか凍った:土が湿っているのに倒れているのは、この可能性が大きいです。茎がぐにゃっとしたまま戻らないなら、後述する花殻摘みの方法で取り除きます。球根が無事なら新芽がでるかもしれません。

2:水は上からかけず勢い良くあげない

ガーデンシクラメンは花殻が自力で落ちない植物です。自力で落ちない植物は灰カビ病にかかりやすく、蒸れたところにカビが生え、そのカビが周囲の茎や球根へ広がってしまいます。シャワー状のもので上から水をかけると、葉と葉の間、茎と球根の間に水が溜まったまま蒸れてしまうことが多いのです。

1番良いのは口径が細く、首が長めのジョウロです。葉の脇から口を差し入れてゆっくりとあげましょう。一カ所に集中せず、球根を囲むようにしながら広げていくと良いです。

ホースの場合は水の勢いをチョロチョロくらいに抑え、手で葉を持ち上げて水遣りを。直接球根に水がかかりすぎないように気をつけましょう。

「水をあげるときはコンテナの底から流れ出るくらいに」と書きましたが、勢いよくあげてしまうと、土に水が染みこむ前に流れ出てしまいます。また、球根に水がかかりやすいのもあるので、じわじわと浸透させることがコツです。

3:花殻摘みはマメに。茎の根元を捻りながら抜く

球根の植物ですが、花が終わると種が出来ます。花が終わっても種に栄養を届かせようとします。新芽のために、花殻を見つける度にやりましょう。

左が種、右が花がらです。花びらが茶色く変色して萎れてきたら摘む合図です。その花びらがついている茎を手でたどって、根元まで届いたら、指先で捻りながら抜き取ります。

花殻がついている茎を手でたどって、根元まで届いたら指先で捻りながら抜き取ります。慣れてくると、クルクルっと捻って抜けるようになります。

「捻りながら」が大事なのは、そのまま引き抜こうとすると近くにある葉や花の茎も一緒に抜けることがあるからです。ハサミで切りたいと思っちゃいますよね。ハサミを使うと根元からというのが難しいのと、茎の途中で切って残すと、そこが腐って灰カビ病の原因になりやすいからです。

おわりに

花盛りを迎えたご近所のコンテナを見て、苗を買おうとする方も多い植物です。でも花盛りを迎えた苗は株が小さいときから育てています。土を触って湿り気を確かめること、花殻を見つけたらその場で捻り抜くことが習慣になると面倒臭さも消えるでしょう。

ガーデンシクラメンは冬も花が芽吹き、単色やしぼり、縁取りなど色の種類もたくさんあります。花びらの先がフリルのようになっていたりするものもキレイです。

花盛りを迎えたときの充実感も格別です。紅白に植えてみたり、グラデーションになるように植えてみたりと、植える前からワクワクが広がりますよ!

(photo by 著者)

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