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助動詞から話し手の主観を読み取ろう!高校英語「助動詞の用法」の学び方

「助動詞」という名前のために、動詞の補助的な機能を持つだけの品詞だと思われがちな助動詞ですが、使い方によっては「話し手の主観的判断を表す」ことができる重要な働きを持っています。高校で登場する助動詞を、意味ごとにご紹介します。

意味で分類する助動詞の使い分け

助動詞にはそれぞれひとつしか意味がない、というわけではなく、漠然とした基本イメージを頭に入れておくと理解がしやすくなります。ここで「イメージ」という言葉を使ったのは、助動詞の性質が「話し手の主観的判断を表す」ことにあるからです。

以下、よく出てくる用法を3つにまとめます。

  • 能力や許可を表す助動詞:can,be able to, may
  • 義務や必要性を表す助動詞:must,have to,should,ought to,had better
  • 可能性や推量を表す助動詞:can,may,will,must,can't,should,ought to

能力や許可を表す助動詞

能力、可能を表す【can,be able to】

  • He can speak English, but he can't speak Chinese.(彼は英語は話せるが、中国語は話せない。)

この場合、英語を話せる「能力がある」、中国語を話せる「能力がない」といった、技能や知識を表す用法として「can」を使っています。

  • I can see you in the library.(図書館でなら会えますよ。)

この場合、「会う」というのは「能力」ではなく、「可能性がある」という意味で「can」を使っています。主語が持つ性質や状況から、それが可能だ、という場合に用います。

依頼や許可を表す【can】

  • You can't use mobile phone here.(ここでは携帯電話は使えません。)

この場合、携帯電話を使うことは「許可されていない」という意味で「can't」 を使っています。疑問文で「Can I...?」とすると、相手に許可を求める文章になります。

  • Can you pass me the salt, please?(塩を取ってもらえませんか。)

この場合、主語が「you」になっているので相手に「依頼を求める」文章になります。「Can you...?」の代わりに「Could you...?」とすると、より丁寧な文になります。

許可を表す【may】

  • May I use the phone?(電話をお借りしてもよろしいですか。)

この場合、「Can I...?」と同じ使い方ができます。

「May I...?」のほうがより堅い言い方です。また、「may not」は「不許可」を表す時に使われます。

義務や必要性を表す助動詞

義務や必要性を表す【must,have to】

  • You must finish your homework.(君は宿題を終えなければならない。)

この場合、「must」に込められているのは「必要性や強い義務」の意味です。ここから派生して、相手に強く勧めるときにも「must」が使われます。

  • I had to attend the meeting yesterday.(私は昨日、会議に出なければならなかった。)

「must」が現在形にしか使えないので、過去や未来を表す際には「have to」が使われます。「must」が主観的な義務や必要性を表すのに対して、「have to」は周りの状況からそうしなければならないという必要性を表します。

義務や当然するべき行動を表す【should,ought to】

  • You should take an umbrella today.(今日は傘を持っていくべきだ。)
  • Parents ought not to leave their children alone in the house.(親は子どもを家で一人にさせておくべきでない。)

この場合、「~すべきだ」、「~すべきでない」といった、相手に行動を促す意味で使われています。

「must」や「have to」ほどの強い強制力はなく、「~したほうがいい」くらいの意味合いです。

忠告を表す【had better】

  • You had better tell the truth.(本当のことを言ったほうがいいよ。)

この場合、相手に対して警告や忠告を表しています。

「had better」で1語ととらえ、否定文にする場合は「had better not」というように、「better」のあとに「not」を持ってきます。

可能性や推量を表す助動詞

話し手の個人的な主観を表す【can,may,must,can't】

  • It can be true.(それは本当かもしれない。)

この場合、「can」を使って、主観的に「ありうる」という可能性の話をしています。また、可能性の意味で使われる「can」が疑問文になると「~はありうるだろうか(とてもそうは思えない)」という強い疑問になります。

  • We may have some rain this afternoon.(午後は雨が降るかも。)

この場合、空の状況を見たり、天気予報を見たりして、未来のことを主観的に「推量」しています。

  • He must be a famous soccer player.(彼は有名なサッカー選手に違いない。)
  • That beautiful woman can't be his sisetr.(あの綺麗な女の人が彼のお姉さんのはずがない。)

この場合、どちらも話し手の主観で物事を判断しています。「~に違いない」、「~のはずがない」という、話し手の気持ちがこもっています。

おわりに

中学で習う助動詞と違い、ひとつの助動詞が状況によってさまざまな意味に変化をするのが高校の助動詞です。話し手の主観が入るので、ひとつの訳や意味にとらわれず、頭の中にイメージをつくりましょう。

(image by amanaimages)

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