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  6. “ステマ”にだまされない「食べログ」の使い方(1):Web編集者・中川淳一郎さん
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“ステマ”にだまされない「食べログ」の使い方(1):Web編集者・中川淳一郎さん

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Web編集者・中川淳一郎さんに聞く

集中連載:“ステマ”にだまされない食べログの使い方」第1弾は、ネット文化に詳しいWeb編集者の中川淳一郎さんに聞く。

もはや点数に意味はない?「評価分布」を見よ

食べログに載っている飲食店の点数は、ほとんどが3点台。もはや点数で見ることが、あまり意味がないのでは。見るべきは、得点の分布「評価分布」ですね。

check:食べログは、1~5点で飲食店を評価する仕組み。以前は、店ごとに点数がバラけていたが、口コミの数が増えるにつれ平均化され、3点台に集中してきている。食べログの「[点数の読み方」によると、3点台の店が実に88%。9割近くの店が3点台なのだ]

[check:評価分布のグラフは、食べログの各店舗ごとのページにある「評価分布(詳細)」のアイコンをクリックすると確認できる。]

ある程度の数のレビューがそろっている場合、名店は4~5点が多く、点が低くなっていくにつれてレビュー数が減少するなだらかなカーブになります。

凡庸な店は3点を頂点にした山型。クセのあるラーメン店など「信者」のいる店は、5点がいっぱい、1点がいっぱい付きますね。信者が高得点を、アンチが低い得点を付ける。

サクラを使って「ステマ」している店は、不自然に高得点が多いはず。5が異様に多くて、4がちょっと少なかったりとか。ただ、サクラだとバレて怒る人が出てくると、1を付ける“アンチ勢力”が湧いてきます。インターネットは自浄作用がありますから。

そもそも、味に自信がなければサクラはやるべきじゃない。サクラだとバレると炎上するし、黒歴史がネットに残り、サクラについての記事や発言が出る時に名を連ねられてしまう。結局は、自分の首を締めて終わりです

食の好みが合うレビュワーを探せ

食べログでおいしい店を探すには、まず自分が好きな店のレビューを見ていい点を付けているレビュワーを探し、その人が評価している別の店を参考にするといい。

味の良し悪しは主観的なもので、そもそも、点数で比べられるものではありません。でも、自分が好きな店を高評価するレビュワーとは食の好みが合う可能性が高く、その人がすすめる店に行けば、ほぼ間違いがない。

オレは「でかぷり夫」は信頼していて、彼のレビューページをブラウザブックマークに入れています。彼はマイナーな店でもおいしければほめているし、低い点を付けている店はまずかった。

結局は参考程度、頼りになるのは自分の舌

結局、食べログは参考程度にするしかないと思います。

例えば、下北沢の焼き鳥屋さんで、オレが最高だと思う店は、食べログのランキングに入っていません。でもこれ以上混んだら困るから、もし、食べログにレビューを書くのがオレの趣味だったとしても、書かないと思う。

点数には味だけじゃなくて店員の態度が反映されていたりする。ある、超うまいラーメン屋では、便所がキンキラキンで、すいててもカウンターに詰めて座らせられるから、点が低かったりとか。総合点はもはや、味だけじゃない

オレは食べログはほとんど見ません。以前いた会社(博報堂)の仲間や先輩がいい店ばかり知っていて、彼らが連れていってくれた店ばかりに行っていますから。

食の好みが合うグルメブロガーは参考にしていますね。「食い道をゆく」とか「はい。阿部秀之です!」とか。

あと、15年間外食しまくった結果、店構えでだいたい、おいしいかどうか分かるようになった。白い看板の店はダメとか、生ビールが某社の店がダメとか。

以前は、ダメな店探しに「ホットペッパー」を使ってました。ホットペッパーに載ってる店は、クーポンを入れないと客が来ないような店だから、たいしたことないと思っていたのですね。

[rule:中川流、食べログ活用術まとめ
その一:点数の分布、「評価分布」を見よ
その二:食の好みが合うレビュワーを探せ
その三:信頼できるのは自分の舌。食べログは参考程度に]

[check:中川淳一郎
1973年生まれ。一橋大学商学部卒業。博報堂で企業PRを担当し、01年に退社。雑誌ライター、「テレビブロス」編集者を経て、Web編集者として複数のニュースサイト運営に携わる。著書に「ウェブはバカと暇人のもの」(光文社新書)、「ウェブで儲ける人と損する人の法則」(ベストセラーズ)など。]

check:[集中連載:ステマにだまされない食べログの使い方
「味覚は多数決ではない」――レストラン経営者・中村仁さん
「それでも食べログは使える」――“食べログ依存”なnanapiスタッフ]

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