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“ステマ”にだまされない「食べログ」の使い方(2):レストラン経営者・中村仁さん

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レストラン経営者・中村仁さんに聞く

集中連載:ステマにだまされない食べログの使い方」第2弾は、都内で豚料理レストラン「豚組」「豚組 しゃぶ庵]」など4店舗を経営し、Webアプリ開発会社「[FrogApps」の社長として、食事写真共有アプリ「miil」開発も手がける中村仁さんに聞く。

食べログと業者は「いたちごっこ」

ネットの口コミサイトで、恣意的な投稿で点数を上げたり、ライバルを蹴落とすために悪い評判を書く。どちらも昔からあったことです。

食べログ側も、初投稿のレビューは点数に反映しなかったり、レビューの“信頼度”に応じて点数の重み付けをするなど対策していますが、業者がレビューを書きまくって信頼度の高いアカウントを作ればいいだけ。いたちごっこです。

うちにも、業者から「食べログの点数を上げますよ」など勧誘電話がかかってきたことがあります。すべて断わりましたが。点数は恣意的に操作できるというのは、業界では以前から、分かっていました

味覚は多数決ではない

そもそも飲食店は、人によって好き嫌いが違うので、みんなの意見が一致することはありえません。だから、だいたいどんな店も3点台に入ってきます。

Aさんにとっては100点の味でも、Bさんにとってはダメ、ということがありえる。味覚は定量化できないので、無理やり定量化しようとしても限界があります食べログは多数決ですが、おいしい・まずいは多数決ではありません

ただ、みんながそろって「いい」と言う店と、「ダメ」と言う店はあてになる。3.2点と3.6点は差がないですが、2点台は確かにダメだと思うし、4点台はすごいなと思います。

ただ、4点台でもレビュー数が5件など少ないと、あてになりません。''レビュー数がある程度あった上で、4点台だとまず間違いなくいい店、2点台だとダメな店だと考えられます。

3点台でおいしい店を知りたければ、知り合いに聞くなど、食べログ以外のチャンネルを使うべきでしょう。「ミシュラン」や「ザガットサーベイ」「ぐるなび」など、食べログ以外のメディアも参考になります。食べログはあくまで、ワンオブゼム。いろんなメディアの1つなのです。

お店探しを、もっと楽しんでほしい

飲食店選びで「失敗したくない」というマインドが、以前より強くなっていると感じます。でも本当のお店探しって、外れも引くからこそ当たりが入ってくる。その中でたまに大当たりを引くとすごくうれしい。

大当たりの店は少なくて、失敗したり、まぁまぁの店があるし、大外れで落ち込んだりする。レコードや本のジャケ買いと同じで、そういうプロセスが本当は楽しいんだし、その中で自分の見る目が養われていくもの。

そういうプロセスなしにいきなり4点台の店に行ってもありがたみがないし、自分の目が養われません。4点台の店だとみんなが行ってて、予約もとりづらい。でも、3点台で大当たりの店に当たると、楽しいし予約も取りやすい

3点台のお気に入りの店を見つけて、店主と仲良くなって顔を覚えてもらい、その店を育てて、4点台にしていくのも楽しいものです。

何でもかんでも点数がすべてになってしまうのも味気ない。もっと余裕を持って、お店選びを楽しんだほうがいいですよ

[rule:中村流、食べログ活用術まとめ
その一:味覚は多数決ではない
そのニ:2点台と4点台は参考になる
その三:お店探しを、もっと楽もう]

中村仁
1969年生まれ。立教大学社会学部卒業後、松下電器産業に入社、外資系広告代理店を経て起業。都内でレストラン「豚組」やバー「壌」など四店舗を経営しているほか、Webアプリ開発会社FrogAppsの社長として、食事写真共有アプリ「miil」開発も手がける。著書に「小さなお店のツイッター繁盛論」(日本実業出版社)。

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