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新生児もおじいちゃんも「1日1枚」――iPhone写真アプリ「My365」が撮る、当たり前の日常

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ストーブの上に銀色の鍋。鍋のふたをつかむシワだらけの手。真っ白な、四角いお餅が2つ。

「こんどひ孫が生まれる」というおじいさんが、iPhoneアプリ「My365」で共有した写真だ。「母を思い出して癒されました」「ストーブでお餅、祖母を思い出します」。孫ほど年齢の離れた若い男女から、たくさんのコメントが付く。

生まれたばかりの赤ちゃんの写真を、誕生のその日から毎日、投稿している人もいる。ペットのネコを毎日撮り続ける人、彼氏の姿に「I Love You」という文字を重ねる女子高生、イラストを描き、写真に撮ってアップする人……。

My365の中には、日本の、世界の、「日常の写真」があふれている。

My365があるから、写真を撮る

My365は、「1日1枚」をコンセプトにした写真投稿・共有アプリだ。iPhoneで撮った写真を投稿し、ほかのユーザーと共有できる。投稿は1日1枚限定。1カ月ごとのカレンダー風になっている画面が、“その日の写真”で埋まっていく。

累計ダウンロード数は50万以上。日本のユーザーが6~7割、残りは海外からだ。アメリカが多く、アジア、ヨーロッパのユーザーもいる。

「1日あくと、コンプリートできなかった感じがして。毎日撮るように心がけています」。ある女子大生ユーザーは言う。

使い続けると、毎日撮ることが習慣になる。日記を振り返るように、毎日を振り返るのが楽しい。

「朝、今日のスケジュールを確認して、このタイミングで撮ろうとか、考えたりします」。起業家の家入一真さんも、ユーザーの1人だ。ほかの写真アプリと違い、My365は「よく見返す」という。

FacebookやTwitterの友人を「フォロー」し、友人の毎日を追うことができる。人気の写真や新着写真から気になる人をみつけてフォローしたり、写真に付いたハートのマークをタップして「いいね」という気持ちを送ったり、コメントすることもできる。

「素敵な写真ですね」「かわいい!」――コメント欄に並ぶ、温かい言葉。写真を軸に、友人同士、見知らぬ人同士が、コメントとハートを送りあう。

「優しいコメントが多いんです」。My365を企画・運営するシロクの社長・飯塚勇太さん(21歳・大学4年生)は顔をほころばせる。

生活に染みこみたい――あえて「制限する」意味

「人の生活の一部に染み込みたい」。My365はそんな思いで作られた。企画・運営するのは、大学生2人と大学院生2人だ。

4人とも、サイバーエージェントの内定者。「大学生活最後の思い出に」と2011年5月、箱根の温泉宿で新サービスを企画する合宿を行い、生まれたのがMy365だ。

たくさんの人に毎日使ってもらいたいと、写真アプリを企画。Instagramなど、iPhoneの写真アプリは「偶然きれいな景色を見た時など、“偶然”で起動するイメージ。毎日の生活に染みこむイメージがわかなかった」(飯塚さん)。

1日1枚という制限は、箱根の温泉の足湯でひらめいたという。足湯は“足だけ”に限定された温泉。写真アプリでも、1日1枚だけに限定してみてはどうか。

「制限されていると、やりたくなる時ってありますよね。1日1枚に制限すると、たくさん撮った中で一番いい、見ていて楽しい写真が上がってくるのではないかな、と」

4人とも写真はあまり撮らないが、My365なら「自分たちが使っているイメージがわいた」。ユーザーターゲットは、ネイルやファッションなどの写真を撮りそうな20代女性に設定。4人とも自称「非モテ男子」だが、「女性の気持ちを妄想しながら、徹底的に調査して作った」という。

「新しい当たり前を作りたい」

My365は、2011年10月のリリースから約4カ月で50万ダウンロード超え。想定外の成長スピードだ。

ユーザー層や、利用のされかたも想定外。「20代女性など同年代の利用が多く、それは想定していまいしたが、思いのほか、主婦層、ペット飼っている人、お子さんのいらしゃる人も多くて。イラストを上げてくれる人がいたのも、想定外でした」

自らが社長になったことも想定外だった。内定先のサイバーエージェントの藤田晋社長に、My365の会社化を提案されたのだ。「My365をどこかに譲渡し、サイバーエージェントで新入社員として働こう」と考えていた飯塚さんは最初は戸惑ったが、「会社化は、My365を続けるために一番良い方法」と考え、「お受けした」という。

社長として目指すのは、1000万ユーザーをできるだけ早く達成すること、サービスのビジネス化、そして、「“新しい当たり前”を作る」ことだ。

「My365で、写真を撮るためにどこかに行ったり、日常を見渡すような行為が出始めたらうれしい。My365あるから写真を撮るという新しい文化、“新しい当たり前”を作りたいです」

(岡田有花)

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