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  7. 作品数は日本一!? 建物がない不思議な美術館へ行ってきた!
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作品数は日本一!? 建物がない不思議な美術館へ行ってきた!PR

nanapiトピックス
SmartNewsのNPO支援プログラム「SmartNews ATLAS Program」との連動記事です。

こんにちは。長島です。

突然ですがみなさん、ぼくは今どこにいると思いますか??

そう、ここは

なんと、美術館なんです!!

「え?何もないじゃん。何ハゲたこと言ってるの??」ってお思いですか?

実は、ここ、高知県幡多郡黒潮町にある建物のない美術館、「砂浜美術館」というところなんです。

建物がない美術館ってどういうこと?どうやって楽しめばいいの?ってことで、今回は砂浜美術館の楽しみ方などを、理事長の村上健太郎さんに伺ってきました。

なんかぼくに似てるな、、、

砂浜美術館とは

改めて確認なんですが、ここ美術館なんですよね?

村上さん「はい、砂浜美術館へようこそ!」

なんというか、いわゆる作品みたいなのが見当たらないんですけど…?

村上さん「この砂浜が作品です」

!?他の作品は??

村上さん「この海が作品です」

???

村上さん「BGMは波の音です」

・・・・・・・・

村上さん「遊んでいる子どもが作品です」

それは、あの親御さんのお子さんですよ!!

村上さん「なんでもかんでも作品と言っているのではありませんよ。工夫をこらして意識して見れば、意義が生まれ、作品になりうるんです」

なるほど!
つまり、想像力次第で作品数は無限になる。日本一、いや、世界一の作品展示数になりますね!

こちらの美術館は「建物のない美術館」と言われていて、この美しい砂浜自体が美術館ということなんです。

そんなこともあって、来訪者からは「砂浜美術館の住所に着いたのに砂浜しかないのですが、美術館はどこですか?」という電話も来るのだそう。

すごい綺麗な砂浜!テンションも上がる!!!
こんなに綺麗なのって、日本国内だと意外とないかもしれない。

砂浜美術館という「考え方」

場所を変えて、砂浜美術館の事務所にやってきました。(クジラの骨がある!)

砂浜美術館ってすごいコンセプトだと思うのですが、どういったきっかけでこのようなカタチになったのですか?

村上さん「1989年に、高知在住のデザイナー梅原真さんが知人である写真家・北出博基さんのTシャツに、写真をプリントして砂浜でひらひらさせたらおもしろいんじゃないかというアイディアを仰って、それがきっかけとなっております」

1989年って、27年前!そんな昔からあったんですか?

村上さん「当時は非常に斬新だったと思います。しかし、ただ注目が集まるだけの一過性のイベントにはせず、『考え方』をしっかり持とうと心掛けました」

なるほど、そこから『砂浜美術館』が生まれたんですね。

村上さん「自分たちの町にはこういう素晴らしい砂浜や美しい松原があって、これも立派な作品だよね、と。Tシャツアート展潮風のキルト展などは、やることが目的ではなくて、『砂浜美術館』という考え方を伝えるひとつの手段としてやっていきましょう、という考えに行き着きました」

めちゃくちゃ素敵ですね!

村上さん「例えば、砂浜に流れてくる漂流物も、ゴミだと思って燃やしてしまえばゴミでしかないけれど、何で流れ着いてきたんだろう、と想いを馳せることで、美術館の作品になるのではないかと考えました。それで、漂流物展を企画したんですよ」

なるほど、すべて考え方ひとつなんですね。

村上さん「自分たちが自ら町を楽しむというのが考えの軸にあります。都会に追いつこうとしても、想像以上の速さで都会は先に進んでいくので、やはり追いつけない。ただ、自分たちの足元を見てみたら、実はすごい良いモノがあって、自分たちが豊かな気持ちや考えで町を楽しんでいるなら、それで良いんじゃないかと思いました」

砂浜美術館の魅力

砂浜美術館の魅力とはなんですか?

村上さん「やっぱりこの考え方だと思います。どこにでも美術館を作れて、その土地を楽しめるって、重要な考え方だと思うんですよね。それを地元の方や、来てくださる方もちゃんと理解して楽しんでいるんですよね」

昨夜、砂浜に来たんですが、砂浜の星がめちゃくちゃ綺麗でした。あと周りが暗いせいか、月の光で影ができるくらいすごい明るく見えて。月の光が照明ってこういうことかと実感しました。

砂浜美術館を綺麗に見せるために工夫してることってあったりするんですか?

村上さん「我々だけではなくて、地域の住民やサーファーの方、高校生とか、みんなが自発的に清掃活動をしています」

みんなこの砂浜が好きなんですね。

村上さん「あとは、Tシャツアート展のときであれば、満潮と干潮とで水面に映る風景が違ったりするので、それをわかりやすく伝える工夫はしています」

砂浜美術館の楽しみ方

砂浜美術館のオススメの楽しみ方はありますか?

村上さん「いわば、24時間365日オープンしているので、好きなタイミングで来てそのときにしか感じられないものを感じていってほしいですね。満月の夜に行ったら月の光で海が違って見えますし、冬の朝は気温差で蒸気が出ていることも。普段、空の広さとか波の音とか、影の長さなんて意識しないじゃないですか」

都会だとずっとスマホ見てますからね。

村上さん「漂流物もたくさんあるので、宝物を探すようなワクワク感も味わえます。ゴミ拾いをしながら自分だけの宝物を見つけるのも、楽しみ方の1つですよ」

波の音に浸ってみました。

砂浜にTシャツがひらひらする「Tシャツアート展」

砂浜美術館では様々なイベントをやっているようですが、特にTシャツアート展のひらひら、ヤバいですね!

村上さん「2016年も5月に実施するのですが、毎年1,000枚くらいのエントリーがくるんですよ」

1,000枚もひらひらするんですか??

村上さん「そうなんです。ちょうど今作品を募集しているのですが、手書きのイラスト、写真など自由にデザインしてもらって、その画像データや原画と応募料を送っていただくだけでエントリー完了です。こちらでTシャツにして、この砂浜でひらひらして、ひらひらし終わったら、そのTシャツをお届けします」

もらえるってことは海風の匂いが付いたものがくるわけですね?それも作品ですね!

村上さん「まさにそうなんです。自分のデザインが砂浜でひらひらして潮の香りと帰ってくる、Tシャツの旅なんです」

素晴らしいですね…!

村上さん「イベント時には、子供の作品から大人の作品までみんな同等に並びます。人によっては、複数枚エントリーする方もいて、1枚じゃ成立しないけど、10枚繋げて見たらメッセージになってるなんて作品も。それで告白した人もいますよ」

イケてる!それって現場に行かないと見れないものなんですか?

村上さん「昨年は砂浜美術館のFacebookページで」その模様を公開してました。皆さんと一緒にひらひらしている風景を楽しんでいただきたいと思い、あえて3〜4枚のTシャツをまとめて撮ってすべてアップしました」

なるほど!でも、一点一点のバージョンも欲しいですね!なので、今年は1,000枚全部!撮ってくださいよ!!!

村上さん「は、はい…がんばります」

砂浜美術館の今後

今後の展開ってどのように考えているんですか?

村上さん「自分に子どもができて実感するんですが、この町で生まれ育った子どもたちが都会に出たとしても、黒潮町がイヤになって出て行ってほしくないんですよね。自分の町を自分の言葉で自慢できたり、クジラがいてカツオがいて、長い砂浜があって、そんな町に誇りを持っている子どもたちがいっぱい育っていったら素敵だなと思います。それが、結果的には黒潮町のPRにもなるし、砂浜美術館の考え方が広がることにもなると思うんですよ」

なるほど。

村上さん「住んでる人にとっては『住んでよかったなと思える町』、訪れる人にとっては『また訪れたいなと思える町』になれたら嬉しく思います」

砂浜美術館は季節によって、ホエールウォッチングや天日塩づくりなどのツアーも行っているのだとか。

綺麗な砂浜、

波のBGM、

太陽の照明…

いい旅でした。

やっぱ、ぼくに似てるな、、、

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