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「見て楽しく」――チロルチョコ流、ソーシャルメディアの使い方

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「チロルチョコはこれまで、マーケティングをしてこなかったんです」――チロルチョコでソーシャルメディア運用を担当する、松尾裕二さんは話す。

同社はこれまで、自分たちが「いい」と思った商品を開発し、市場に出してきた。「きなこもち味」など、ヒット商品を生んだのも社内の力だ。だが、それだけでいいのか。もっと顧客の声を聞くべきでは……。

岐路に立つ同社は今年、ソーシャルメディアの活用を始めた。7月からTwitter、8月からFacebookページ、9月からmixiページ、11月からはGoogle+を運用。「チロルチョコを身近に感じてもらいたい」と、松尾さんは意気込む。

「見て楽しい」ソーシャルメディアに

本格的なWebマーケティングは同社初。松尾さんにとっても初体験の連続で、ソーシャルメディア関連の参考書を読み漁り、試行錯誤しながら慎重に運用している。

Twitter、Facebook、mixiページ、Google+、各媒体での書き込みは、基本的に1日1件。商品やキャンペーンの紹介が中心だ。来週は何をつぶやくか、どの画像を公開するか――商品リリースのタイミングに合わせ、1週間分のつぶやきを前もって用意した上で、炎上する危険性がないかなどをチェックし、順次、投稿していく。

「最終的には、ソーシャルメディアを実売につなげたいと思っているんですが、売りたい気持ちが前に出ると、見ている側も拒否反応を示してしまうと思うので、基本的には楽しい、見ていて嫌じゃない情報を流そうと思っています」

画像には特にこだわる。Twitterは、Facebook、mixiページ、Google+でそれぞれ、テイストの異なるアイコンを設定(関連記事:「チロルチョコ」のロゴがGoogle+風に…!?)。11月末からは、各サイトのアイコンを、クリスマスリースにロゴをはめこんだ季節限定バージョンに変えた。Twitterなど背景が設定できるサイトでは、背景にも画像を置き、楽しそうな雰囲気を演出している。

各メディアへの投稿にも、できるだけ画像を添付。新商品のパッケージや包装紙の画像のほか、オリジナルの画像を作って投稿することもある。チロルチョコの包装紙同様に「見て楽しい」を提供しながら、画像をきっかけにしてユーザーの反応を引き出したいという。

「特にFacebookは、文字だけの投稿はスルーされがちなので、画像を入れて目に留めてもらったり、クエスチョン(アンケート)を入れて反応してもらうこと意識しています。いろいろやってみて、よかったら取り入れ、悪かったらやめる。試行錯誤ですね」

打ち合わせはFacebookグループで

何をつぶやくか、どの画像をアップするかなどの打ち合わせは、会議室――ではなく、Facebookページで行っている。松尾さんは現在、福岡県内の工場で主に勤務しているが、商品企画やデザインの担当者は東京勤務。離れた場所で円滑にコミュニケーションするためFacebookグループを使うことにした。

各ソーシャルメディアに投稿する内容を企画担当者が考え、Facebookグループに投稿。その文章を松尾さんが各媒体向けにアレンジし、各メディアにつぶやく。投稿用の画像も、Facebookグループ上で共有している。

多数の人が関わるプロジェクトについて、メールでやりとりするのは煩雑だが、Facebookグループなら、1つのウォールにやり取りを集約できて便利だという。「商品開発と管理部の14人全員に、Facebookをやらせました」と松尾さんは笑う。

「mixiページ」が最も反応がいい

11月30日現在、Twitterのフォロワー数は約3500、Facebookページは約6200、mixiページは約7200、Google+の被サークル数は900。

Twitter、Facebook、mixiページ、Google+でそれぞれ、ほぼ同じ内容・量の投稿を行なっているが、最も反応がいいのがmixiページで、多くのコメントや「イイネ!」が付く。mixiページはフォロワーの伸びも著しく、「1日300ぐらいのペースで増えている」。チロルチョコのページが、mixiページトップの「話題のページ」に選ばれることも頻繁で、そこからの流入もかなりあるという。

mixiページは、FacebookやTwitterと比べて名の知れた企業の参入が少ない一方で、ユーザーの絶対数が多く、その分、企業側の1つのアクションに対するユーザーの反応が大きくなるようだ。「Facebookとは違って実名制でないため、より気軽にコメントしやすいのかもしれない」とも、松尾さんは感じている。

Facebookでは、Facebook広告を活用して「いいね!」数を増やしてきた。年齢や性別など、ターゲットを変えながら試行錯誤した結果、最も効果が高かったのは「友人がチロルチョコをいいね!している人」をターゲットにした広告。「友達がいいね!しているなら、私も」という感覚のようで、Facebookのソーシャル性が生きていると言えそうだ。

ソーシャルメディアで「チロルチョコ」新商品も?

ソーシャルメディアを通じて、今まで見えなかったチロルチョコファンの姿も見えるようになってきた。

「チロルチョコの包装紙マニアの方など、僕よりチロルチョコに詳しいと思う方もいらっしゃる。そういう方は、Twitterなどで熱心に返事してくださったりして、ありがたいですね」

今後は、ソーシャルメディアを商品開発や販売促進に生かしていきたい考え。ソーシャルメディア経由でファンと連絡を取り、商品開発に参加してもらうといったことも検討している。

「お客さんの声が本当の市場の声だと思うんです。第2のきなこもちのような大ヒット商品を出したい」と松尾さんは話している。

(岡田有花)

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